ロシアはイランとの関係を強化している。1月17日、イランのペゼシュキアン大統領がモスクワを訪問してプーチン大統領と会談し、包括的戦略パートナーシップ条約に署名した。ロイター通信によるとロシアとイランは治安部隊や軍事演習など多くの分野で協力を強化し、軍事関係を深化させるという。共同通信によると去年ロシアが北朝鮮と締結した条約は、一方が武力侵攻を受けた場合の他方への軍事援助提供を規定したが、イランとの条約には盛り込まれなかった。中国国防省によるとロシア・イラン・中国の海軍が今月上旬から中旬にイラン近海のオマーン湾で合同演習を実施する。こうした中、ロシアがアメリカとイランの間を仲介する動きを見せており、ブルームバーグによるとロシアはアメリカとイランの交渉についてトランプ政権を支援することで合意した。イランが進める核開発などに関する協議が含まれている。トランプ大統領は先月、プーチン大統領との電話会談でこの件に関する関心を直接伝える。一方でトランプ大統領は7日、イランのハメネイ師に核開発をめぐる交渉に応じるよう書簡を送ったと発言している。
ロシアとイランの関係強化について畔蒜泰助が解説。元々この協定はウクライナの戦争が始まる前から協議を続けていた。中東において特にロシアとイランは特異的な外交。ウクライナを巡って米露が接近いしている中で、アメリカの目的はヨーロッパにおけるアメリカの関与を減らし、中東における安定化を実現して戦略的な支援を全部アジアへシフトすること。今後はロシアとの関係を再構築するフェーズに入っていくと思われる。
ロシアとイランの関係強化について畔蒜泰助が解説。元々この協定はウクライナの戦争が始まる前から協議を続けていた。中東において特にロシアとイランは特異的な外交。ウクライナを巡って米露が接近いしている中で、アメリカの目的はヨーロッパにおけるアメリカの関与を減らし、中東における安定化を実現して戦略的な支援を全部アジアへシフトすること。今後はロシアとの関係を再構築するフェーズに入っていくと思われる。