7月、フランスの旧植民地であるアフリカのニジェールでクーデターが発生した。そして、その2日後、同じくフランスの旧植民地だったガボンで、軍部によるクーデターが発生した。ガボンでは先月26日に大統領選挙が行われ、アリ・ボンゴ大統領の3選発表直後に、クーデターが発生したという。ガボンは1960年にフランスから独立し、輸出の約7割を石油が占めている。1967年に、現在のアリ・ボンゴ大統領の父のオマール・ボンゴ氏が大統領に就任して以来、57年に渡りボンゴ一族が政権を握っている。現在、軍部により自宅に軟禁されたアリ・ボンゴ大統領は、助けを求めるビデオメッセージを公開している。一方、国民からはクーデターを喜ぶ声があがっている。専門家によると、今回の大統領選挙の透明性が低く、ボンゴ大統領は国民の過半数の支持を得られていなかった可能性が高いという。さらに、ガボン国内からはフランスを批判する声もあがっている。こうしたクーデターは、フランスの旧植民地だった他のアフリカ諸国でも起きているという。