下町ボブスレーの再挑戦。東京・大田区の中小・零細企業などのグループがそれぞれの技術を持ち寄りそりづくりを進めている。下町ボブスレーの発起人は細貝さん。平昌オリンピックではジャマイカ代表が直前まで使用する意向を示していたが叶わず。メンバーたちは落胆。下町ボブスレーには150社以上が無償参加していたが、20社にまで減ってしまった。しかしそれでもオリンピックでの採用を目指し改良を重ねてきた。町工場それぞれの強みをいかし、部品を作っていく。骨組みの溶接は0.1ミリ以下の精度で調整しているという。さらに金属の塊から部品を削り出す高度な技術で操作性を高める工夫も。そんな中、ミラノ・コルティナオリンピック開催国のイタリア代表が関心を向け、オリンピックで使用したいと打診をしてきた。イタリア代表の監督が来日し、そりの出来栄えを確認し最終調整を行った。イタリア代表の体格にあわせ、細貝さんたちはそりに風よけを増設。その分部品を削って軽量化も行った。強豪国ドイツの技術者とも提携し、アドバイスをもらう。監督は「とても期待している」とコメントした。細貝さんは「すごく光栄。1台でも使ってもらえたらうれしい」などと話した。