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「オルミエ湖」 のテレビ露出情報

イランとトルコの国境付近にあるオルミエ湖は、水の塩分濃度が濃いのが特徴で、エビに似た甲殻類が生息し、水鳥の貴重な餌場となってきた。ただダム整備や温暖化などの影響で90年代後半から水が減り始め、かつての約5000平方メートルから今はその5分の1にまで縮小してしまっている。この結果、周囲の湿原によって辛うじて生物多様性が保たれているとのこと。こうした湖の縮小に歯止めをかけるため、イラン政府は対策チームを設立した。対策チームは湖に流れ込む水を増やすため、畑での水の使用量を抑える取り組みを行っている。取り組みで導入しているのが「点滴かんがい」という仕組みで、水の蒸発を抑えて供給量を必要最小限に抑えられるという。イラン政府によるとこの仕組みの導入で、収穫量を維持しつつ水の使用量を平均で約30%節約できているという。さらに対策チームは農家が畑を広げる必要のないよう、織物や食品加工などものづくりで副収入を得るよう後押しも行っている。また子どもたちへの環境教育も定期的に行ってきたという。オルミエ湖を守ろうとする機運は、若い世代の間にも着実に広まってきているとのこと。世界にはオルミエ湖以外にも危機に面した湖が多くあり、できる内から対策を始めることが重要との意見があがった。

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