ワシントンを訪問している岸田総理大臣はNATO加盟国首脳会議に出席し、安全保障分野での連携を加速させることで一致した。岸田総理は一連の会合で繰り返し中国や北朝鮮を念頭にした東アジア情勢の危機感を訴えた。NATOとの連携を強化するため機密情報を共有するための専用回線を設置すること、今年中に欧州・大西洋地域で共同訓練を実施する方針を確認した。また、NATOとオーストラリアや韓国など4カ国との間では、サイバー攻撃への対策などで協力を進めることで一致した。政府関係者は「抑止力としても日本がNATOにコミットすることが重要だ」と話し、NATOとの連携強化の意義を強調している。