ロシアのプーチン大統領は28日の会見で、米国のトランプ次期大統領について、経験豊富で知的な政治家だと称賛した上で、西側諸国と対話の用意があると改めて強調した。プーチン大統領は28日、訪問先のカザフスタンで会見し、米国のトランプ次期大統領について、経験豊富で知的な政治家だと称賛した。その上で、バイデン政権がウクライナに対し、米国製の「ATACMS」ミサイルによるロシア領内への攻撃を許可したことを念頭に、バイデン大統領が状況をエスカレートさせていて、トランプ次期大統領に困難をもたらそうとしている可能性もあると述べた。また今月、電話会談したドイツのショルツ首相について、「沈黙を破った」と評価した上で、西側諸国との対話には前向きだと改めて強調した。一方で、会見に先立ち、旧ソ連構成国の首脳らとの会議では、新型の中距離弾道ミサイル「オレシュニク」をめぐり、ウクライナの首都・キーウにある政府中枢が標的になる可能性があると述べ、欧米やウクライナを威嚇した。