中ロ首脳会談。ロシアと中国は欧米主導の国際秩序への対抗軸を打ち出すというねらいで一致している。一方、ロシアによるウクライナ侵攻について中国は中立だとする立場を崩さず、この点で中国はロシアに対し一定の線引きをしているといえる。ロシアのウクライナ侵攻については上海協力機構の加盟国である中央アジアの国々も明確に支持する国はない。近年は、ロシアとの関係は維持しながらも欧米とも経済面で関係強化を図っている。また、中央アジアに隣接するアフガニスタンを念頭にしたテロ対策などを目的に米国などと共同で軍事演習も実施している。こうした中で、プーチン大統領は上海協力機構の首脳会議を通じて「友好国との関係に乱れはない」として結束を強調するものとみられる。