米国を訪れているウクライナ・ゼレンスキー大統領はバイデン大統領との会談のあとにハリス副大統領と会談した。バイデン政権はウクライナに80億ドル(1兆1000億円)相当に上る支援を表明した。一方、トランプ前大統領も27日にゼレンスキー大統領と会談することを明らかにした。26日、ゼレンスキー大統領と並んで会見したハリス副大統領は「ロシアを打ち負かすまでウクライナを断固支持し続ける」と明言した。一方、トランプ前大統領は先の討論会でウクライナの勝利を望むかと聞かれ、答えを拒否した。トランプ氏は「もし自分が大統領になったら24時間で交渉により戦争を終わらせることができる」と言っているが、ゼレンスキー大統領は雑誌のインタビューで「トランプ氏は、この戦争をどう終わらせるか分かっていない。自分は分かっていると思っているのだろうが、この戦争は深く知れば知る程理解は難しい」と語った。トランプ氏の副大統領候補のバンス氏のことも「あまりに過激だ。ウクライナの領土の割譲を認めNATO加盟を阻んでいる」と批判した。トランプ氏はゼレンスキー大統領をロシアに譲歩せず、戦争の終結を拒んでいる張本人だと非難した。