- 出演者
- 伊藤隆佑 村瀬健介 國本未華 日下部正樹 山本恵里伽
オープニング映像。
キケンな暑さが続く日本列島。群馬県伊勢崎市では40.1度を観測。広島県安芸太田町・加計では県内初の40度を観測した。国内で40度以上の観測は4日連続、2013年8月観測の過去最長記録に並んだ。他にも三重県桑名市では39.9度で各地で40度に迫る地域が相次いでいる。東京都心でも35.1度を観測。全国284地点で35度以上の猛暑日となった。明日もキケンな暑さが続く見込みで、全国36都府県に熱中症警戒アラートを発表している。
アメリカのトランプ大統領は1日、労働省の雇用統計担当マクエンタファー労働統計局長の解任を指示。7月の雇用統計は就業者数の伸びが市場の予想を下回り、5月と6月の伸びが大幅に下方修正したが、トランプ大統領はSNS共和党と私を悪者にするために不正に操作されたと主張。マクエンタファー局長はバイデン政権時のもとで任用され、去年の大統領選前も雇用統計を改ざんしカマラ・ハリス候補を勝たせようとしたと非難した。
大谷翔平はレイズ戦に出場。今季ワーストタイ13打席無安打の大谷が第2打席で打ったところ、バットが粉砕し運を味方にヒットで出塁。さらに大谷が4試合ぶりのマルチヒットを打ちチームの勝利に貢献した。5対0でドジャースの勝利。
西森理三さんは大正13年現在の津野町で誕生している。西森さんは19歳のときに海軍に志願し入隊。横浜海軍航空隊に入隊した。西森さんが飛行艇のエンジンの整備にあたる中、別の豚では特攻機を整備していたが、試航するも何機も海の中に落ちていった。試航で合格した後は特攻機が現地へいったが、西森さんはこの様子に長いことは持たないと感じた。西森さんが整備した機体も戦場に向かったが、次第に戻って来ることはなく、西森さんは悲しさよりも仕方ないと感じていた。戦後80年になり、西森さんは青春をすべて戦争に費やした。戦争したらダメだ。これほど惨めなものはないと知ってもらいたいと話した。
なぜ君は戦争に?の番組宣伝。
アメリカのウィットコフ中東担当特使は5時間あまりガザに滞在し、食料配給の拠点などを視察した。今後視察結果をトランプ大統領に報告し、新たな人道支援計画の承認を受ける方針。こうした中OCHAはガザに支援物資を届ける様子を公開。OCHAは食べるために命が危険にさらされることがあってはならない。このような事態は絶対に止めなければならないと訴えた。
昨日臨時国会が開かれ、参院選で当選した議員が登院した。衆参両院で与党が過半数割れという異例の国会。自民党のなかでは石破おろしの声があがるなか、地方組織は悲痛な声があがった。大阪では27年ぶりに議席を失った。自民党は去年衆院選で候補者を擁立した大阪府内15の小選挙区で全敗した。参院選に落選した柳本顕氏は大阪では解党的見直しを以前から掲げてきたが、何度解党的出直しをするのかと言われる状況で、立て直しのイメージがわかないと話した。自民党大阪府連は石破総理ら執行部の責任について意見をまとめることができず保留状態。福井選挙区で当選した滝波宏文氏は、総理退陣を求める要望書を提出。去年の衆院選、パーティー券不記載の疑惑があった高木毅氏が無所属で出馬するも落選。自民党福井県連の松本氏は今回の敗因を裏金の問題と指摘。自民党幹部は石破総理の辞め際がなっていないが、石破おろしをしている連中はもっとみっともないと話した。
自民党が参院選で掲げたのは、全国民に一律2万円、子ども、住民税非課税世帯には1人あたり2万円追加という政策。立憲民主党は一人2万円の給付と食料品の消費税を一時的に0パーセントにするなど、野党は減税を主張。先行きが見通せない。首都圏でシングルマザーの真由美さんは、親子3人で暮らしている。真由美さんは契約社員で週6日フルタイムで働き、月の収入は給与と公的手当で計20数万円。支援団体から無償給付で受け取っているが、物価高の影響で日々の食費を削らざるをえない状況になっている。真由美さんは1日1食しか食べておらず、息子が通う中学校が夏休みに入り、状況は更に悪化。真由美さんは非課税世帯にあたらないため頼れる公的支援は限られる。
民間での調査によると、夏休み困窮する親家庭の子どもの食事は、32.2パーセントと子どもの3人に1人が1日2食以下の状態。共働きでも困窮に直面することもある。夫と娘の3人ぐらしの家庭は、出産直後に夫が育児ノイローゼになり、女性が約2ヶ月後職場復帰をした。夫の看病で給料が下がり、ミルクを買うお金もなくなっていったという。その時にミルクの支援をした共育ステーションつむぎの高良久美子さんは、自治体で支援がしてもらえず、自立ができる心が折れる前の方たちを支えたいと話した。高良さんの支援により成長した娘は、今は家事の手伝いなどを行っている。夫も復職し給与が安定的になるかとおもいきや、夫が交通事故にあい、自身も急病で手術するなど不運が重なり、更に物価高がのしかかる。参院選で争点になった物価高対策について、給付は当時は助かるが限りがあると話した。
選挙のたびに行われてきたバラマキ政策。財政学に詳しい島澤教授は、広く給付するきっかけになったのはリーマン・ショックがきっかけと指摘。麻生政権での定額減税は1人あたり1万2000円、18歳以下と65歳以上には2万円を給付。失業者が増えたことで現役世代にも対策を行わないといけないといけないとなったのがきっかけだったが、新型コロナをきっかけに加速してしまった。安倍晋三総理は2019年に低収入の年金生活者に年間最大6万円を給付することを公約にした。2021年の衆院選には岸田総理はコロナ対策として、選挙後18歳以下の子どもに10万円相当を給付。2024年の衆院選では物価高対策として低所得者への給付金を公約にしていた。今回の参院選では、住民税非課税世帯には1人4万円を給付するとしたが、住民税非課税世帯のうち4世帯のうちの3世帯が高齢世帯で、フローの収入だけではなく資産も含めて本当に困っているかを判断すべきと指摘。さらに島澤教授は、給付を行って持続的な経済成長の軌道にのったかといえばそうではないとし、選挙になったら減税、給付というのは国民はうんざりしているのではと指摘。
繰り返されるバラマキ政策に関して、これは与党だけではなく野党も選挙のたびに減税や給付をアピールしてきた。財源は無限ではないことから政治家には誠実に語って欲しいとスタジオで話した。現在の政治は社会的弱者を救うことではなく、社会的弱者を荷物とみる空気があり、この現状に対し社会的危機だと指摘した。
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大阪・関西万博ではアイヌ民族による舞踊が披露された。舞踊のテーマはウレシパモシリ、共に生きる大地を意味する。舞踊総監督をつとめた秋辺デボさんは、戦争をしている場合ではないといえるのはこの言葉だと話す。しかし、アイヌの歴史は戦争と差別と切り離せない。明治政府はアイヌの土地を取り上げ、サケ漁やシカ猟、アイヌ語を禁止した。そして旧土人保護法に基づいて農耕に適さない土地を渡し、保護の名のもとに同化政策を推し進めた。濱田清孝さんは、昔父から体毛を剃るよう指示された。清孝さんは当時の父は「毛が生えている=アイヌ」というのが嫌だったのではと話す。父の寛さんは学校でも差別を受けていた。真珠湾攻撃のときは、アイヌは日本軍の兵士として戦場へ駆り出された。寛さんは20歳で日本兵として旧満州へむかった。寛さんは戦時中の出来事について、何千人もいる中で前に出され、アイヌを吊し上げ、いじめられていたと明かした。
アイヌ兵が差別を受けた証言はほかにもあった。1994年に報道されたニュース映像。アイヌ人の中本さんは当時上官から激しい暴力をうけた。特攻部隊に配属されたとき、死ななければならないような危険な所はアイヌ兵士で補って和人の兵士は生残しておきたい魂胆があったのではと話した。アイヌがルーツの野村喜代一さんは、見た目と体格を理由にソ連の最前線に派遣。アイヌ以外の少数民族が日本軍に都合よく利用されたケースもある。北方少数民族のウィルタは物理的理由や身体能力の高さから日本軍にスパイ活動に従事させられた。元アイヌ兵の濱田寛さんは得意な馬の世話で二等兵から軍曹に昇進した。マーク・ウィンチェスター教授は、北海道の植民地化によって被ってきた不利な部分を、徴兵されることによって平等な立ち位置に立てる状況だったのではとはなす。沖縄県真栄平には南北ノ塔と刻まれた墓があった。
沖縄県真糸満市にある南北の塔。国内最大級と言われる沖縄戦。死者は日米あわせて20万人以上となった。そこでは沖縄県民の約4分の1が死亡した。実は沖縄戦は北海道出身の戦没者は1万人あまりで、沖縄に継いで2番に多い。沖縄戦でのアイヌ兵の戦死者は少なくとも43人。沖縄戦を生き延びた元アイヌ兵の弟子豊治さんはふいに米軍が現れて騒いでいるような夢を見ると当時を話した。弟子さんは戦後戦没者を弔うため沖縄の真栄平にむかった。そこではガマと呼ばれる洞窟がある。地元住民の仲吉さんによると、弟子さんが最初きたときはガマに遺骨が投げ込まれており、そのままではいけないとおもい、1966年に南北ノ塔を建立した。その後の映像には、アイヌ伝統の供養儀式のイチャルパを行う弟子さんなどの姿が残っていた。南北之塔に携わったアイヌの四宅豊治郎さん。四宅さんは南北之塔を忘れたことがないと話した。
沖縄県在住のアイヌ人、玉城美優亀さんと長男の玉城寿明さん。南北之塔では5年に1度、アイヌの先祖供養としてイチャルパが行われる。しかしその儀式は20年前から途絶えた。南北之塔がアイヌだけの墓と誤解されたり、儀式をおこなっていた人が高齢化したため。そして6月23日、玉城さんの働きかけがみのり、6人のアイヌが儀式を行うため20年ぶりに南北之塔を訪れた。アイヌでは木を削って作られたイナウを神に捧げるのがしきたり。そしてイチャルパが行われた。イチャルパのあとは沖縄の人たちが追悼。真栄平区区長の照屋さんは、できれば毎年おこないたいと話した。両方をつないだ玉城さんは、南北之塔を知って自分たちに何ができるのかを一緒に考えていく場にしたいと話した。
アイヌの人たちが日本兵として戦った歴史について語った。アイヌが徴兵された初めての大規模な戦争は日露戦争。明治政府から叙勲されたアイヌ兵がいて、アイヌたちの間に勇敢に戦えば差別が克服できるという期待が生まれたかもしれない。一方、この戦争は和人の戦争なので人を殺すなと話した文献も残っている。アイヌ兵にとっても地元民にとっても南北之塔は大事な場所だという。アイヌ以外にも多くの沖縄戦を戦った。
油井宇宙飛行士らが搭乗する「クルードラゴン」が国際宇宙ステーションに到着した。油井宇宙飛行士の宇宙飛行は2015年以来2度目で、アルテミス計画に向けた実証実験を行うなど、約半年間の滞在を予定している。現在、国際宇宙ステーションに滞在中の大西卓哉船長は油井sなんい引き継ぎをしたあと、地球に帰還する予定。