2025年7月12日放送 17:30 - 18:50 TBS

報道特集
「外国人政策も争点に急浮上〜参院選総力取材」

出演者
伊藤隆佑 村瀬健介 國本未華 日下部正樹 山本恵里伽 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

ニュースラインナップ

特集「参院選、外国人政策の是非」、特集「物価高対策は?争点の現場」などのラインナップを紹介した。

報特NEWS
台風5号発生へ週明け関東接近か

気象庁は小笠原付近の熱帯低気圧が今後台風に発達し、東日本に接近するおそれがあるとして警戒を呼びかけている。熱帯低気圧はあすまでにも台風となる見通しで、その後速度を上げながら北上していく。関東に最も近づくのはあさって月曜日となりそう。また九州の西にも熱帯低気圧があり、こちらは早い段階から雨が始まり局地的には大雨となる。あすの日中には、西日本各地で激しい雨や雷雨となりそう。一方関東付近には月曜日以降に台風による雨雲もがかかり、東側の地域ほど大雨となりそう。

自民・鶴保氏が参院予算委員長辞任の意向

自民党の鶴保庸介議員は、今月4日に参議院選の応援演説中に「二地域居住」の推進を訴える中で「運のいいことに能登で地震があった」などと発言した。その日のうちに発言を撤回して謝罪し、翌9日にあらためて謝罪会見を行ったが被災地や与野党からの厳しい批判は収まらず、与党内からは選挙戦への影響が懸念されていた。こうした中複数の自民党幹部によると、鶴保氏は発言の責任を取るとして参議院予算委員長を辞任する意向を固め、党の参院幹部に伝えたという。記者会見では議員辞職や離党を否定している。

万博でブルーインパルスが展示飛行

大阪・関西万博の会場の上空で、航空自衛隊「ブルーインパルス」が展示飛行を行った。万博開幕初日に悪天候で中止されてから、3か月越しの実現。多くの人が集まり、夏空で繰り広げられる華麗なアクロバット飛行に釘付けになった。ブルーインパルスは他にも大阪城や太陽の塔など、大阪府内の名所の上空をめぐった。展示飛行はあすも行われる予定。

台湾系ロケット打ち上げも地上に落下

北海道大樹町で、台湾系ベンチャーの「jtSPACE」が開発したロケットが打ち上がった。10秒後ロケットの2段目に点火したが、その後地上に落下。ロケットは約600m離れた草地で見つかった。1段目のロケットは順著に作動したということで、機体を回収して失敗原因を究明する。

調査報告書「燃料供給スイッチがオフに」

先月12日、インド西部・アーメダバードの空港を離陸したエア・インディア機が直後に墜落し、乗客乗員241人が死亡した事故。インドの航空当局は初期段階の調査報告書を公表し、「離陸の際にエンジンに燃料を供給するスイッチがオフになった」と指摘した。スイッチはその後オンに切り替わったものの、エンジンを再始動させている途中で墜落したという。当時コクピットでパイロットが「なぜスイッチを切ったのか」とたずね、別のパイロットが「切っていない」と応じる会話の記録も残っていたという。

新聞配達員がクマに襲われ死亡

きょう午前3時前に北海道福島町で新聞配達員の男性がクマに襲われ、約2時間後に死亡しているのが見つかった。警察によると、男性の体には爪で引っかかれたり噛まれたりした痕があった。クマの体長は1.5メートルほどとみられている。クマは現場付近からすでに立ち去ったとみられていて、町と警察はあすも周辺をパトロールし住民に注意喚起を行うという。また北海道は福島町に「ヒグマ警報」を出し、1か月間注意を呼びかける。

8000人虐殺 高校生が追悼

ボスニア・ヘルツェゴビナでイスラム系住民約8000人が虐殺された事件から30年を迎え、都内の開智日本橋学園高校で追悼式典が行われた。ボスニア・ヘルツェゴビナでは民族間の対立から内戦が勃発し、1995年7月にセルビア系の武装勢力がイスラム系の男性や少年約8000人を殺害した。追悼式典が行われた学校の生徒たちは毎年ボスニアに追悼に訪れ、現地の高校生と交流を続けている。開智日本橋学園高校の泉彩音さんは「未来に繰り返してはいけないという思いがある」などと語った。

選挙の日、そのまえに。
”崖っぷちの戦い”社民党

事実上の政権選択の選挙と指摘されている、今回の参院選。私たちの暮らしにはどう影響してくるのか、与野党幹部に聞く。8回目のきょうは、議席獲得を狙う社民党と日本保守党。社民党が掲げる公約には「脱原発」や「ジェンダー平等」など、リベラル政党らしい政策がズラリと並ぶ。かつて二大政党の一角を担った社会党の流れをくむ社民党だが、今は国会議員がわずか3人と党の存続が危ぶまれる崖っぷちに立たされている。福島みずほ党首は「社民党だからこそ言えることがある。軍拡は問題だし、もっと社会保障に使え、差別・排外主義と断固戦うのが社民党。どうか応援してほしい」などと訴えた。

”更なる拡大へ”日本保守党

一方、去年の衆院選で初めて議席を獲得した日本保守党の百田尚樹代表は「国民の生活が壊れかけている、日本のもの作りの構造が壊れかけている。そして外国人が大量に入ってくることによって社会全体が変容して壊れかけている」などと訴えた。こうした主張には、「ヘイトスピーチではないか」との声も上がる。日本保守党は議席獲得で何を目指すのか、百田代表は「行き過ぎた再生可能エネルギー政策、野放図な移民政策、外国人政策、減税を訴えていきたい」などと話した。党としての生き残りか、さらなる勢力の拡大か。それぞれ正念場を迎えている。

報特SPORTS
大谷翔平32号ホームラン

オラクルパークで、ジャイアンツとドジャースが対戦。ドジャース・大谷翔平は、きょうからオールスター前最後の3連戦となる。快音が響いたのは第2打席で、場外に飛び出す今季32号ホームラン。ライトスタンド後方の海に叩き込む「スプラッシュヒット」を、日本人で初めて達成した。しかしチームは敗れ、ドジャースは8年ぶりの7連敗となった。

千賀 1か月ぶり復帰登板

ロイヤルズ戦に先発したメッツの千賀滉大は、右太ももを負傷してから約1か月ぶりの復帰登板となった。初回にいきなりピンチを招くが、代名詞の「オバケフォーク」で得点を許さなかった。千賀は4回を投げて無失点の好投をみせ、勝敗はつかなかったが復活を印象付けた。

報特NEWS
元交際相手の男を殺人容疑で再逮捕

今年4月、川崎市の住宅の床下から20歳の女性の遺体が見つかった事件。住人で元交際相手の容疑者が死体遺棄などの疑いで逮捕され、その後起訴されている。女性は去年12月20日に行方不明になっているが、警察はその当日ごろに神奈川県内およびその周辺で女性を殺害した殺人の容疑で、容疑者を再逮捕した。調べに対し容疑者は黙秘しているということだが、捜査関係者によると当初の調べで「女性を殺した」という趣旨の話しをしていたという。親族は容疑者のストーカー行為について「事前に警察に相談していた」と訴えていて、あらためて「警察が早く対応していればこんなことにならなかった」と話した。

(気象情報)
気象情報

全国の天気予報を伝えた。西からは熱帯低気圧が近づき、南からは今後発生する見込みの台風が北上する予想。来週は太平洋側で大雨のおそれがある。

(特集)
”外国人規制”に高まる不安の声

事実上の政権選択とも言われる今回の参議院選挙、争点に急浮上した外国人政策について。外国人の排斥に繋がりかねない主張が勢いを増していることに不安を訴える声も高まっている。立教大学メディア社会科の砂川ゼミでは各党の政策を比較し発表する授業が行われていた。SNSの活用が広がる中情報をどう見極めたらいいのかが問われる今回の選挙。砂川教授は誤った情報によって選挙結果が左右される事態になりかねないと危機感をつのらせている。

外国人政策 争点に急浮上

急速に支持を伸ばした政党がある。「日本人ファースト」を掲げる「参政党」で各党の支持率は自民・立憲につぎ3位につけている。 “外国人が優遇されている”などと訴え強行な主張を繰り返す。参院選では外国人政策が急浮上している。日本における外国人は年々増加傾向にあるが刑法犯の検挙人数は逆に減少傾向にあるという。さらに厚生労働省の2023年度の統計をもとに計算すると生活保護を受給した165万世帯のうち外国人の世帯主は約2.9%。大阪公立大学の明戸隆浩准教授は「日本人ファースト」という聞こえのいい言葉が差別を煽っていると警鐘を鳴らす。博士課程の学生を支援するSPRING制度は成績などを大学が審査し優秀な学生には研究費・生活費などとして年間最大290万円が支給される。最大4年間でおよそ1000万円程度となる。この制度をめぐっては自民党の国会議員が受給する外国人留学生の数を問題視、そして文部科学省は生活費の部分を日本人限定にする方針を示した。

日本国籍を取ってもヘイトに…

選挙に立候補しヘイトスピーチの被害に遭った、韓国にルーツを持つ金正則さん(70)。在日コリアン3世の彼は日本で生まれ東京に住み50年が経つ。外国にルーツを持つ人を取り巻く環境は悪くなる一方で危機感を抱いた金さんはアイデンティティの拠り所でもあった国籍を変えることを決意、2年前に日本国籍を取得。先月の都議会議員選挙に立候補した。だが選挙戦の中で金さんが標的にされた。きっかけは河合悠祐戸田市議が金さんを「当選させてはならない」と発言したことで、金さんへのヘイトスピーチが次第に強まっていった。選挙戦終盤に金さんはヘイトスピーチへの抗議声明を発表したが嫌がらせは続いた。自分への攻撃がボランティアスタッフにも向けられたことに胸を痛めたという金さん、結果は落選だった。金さんは70歳になりはじめて路上で「朝鮮人」と罵られたという。社会の空気が悪くなっていることに絶望感を覚えたという。

外国人政策が争点に排外主義の懸念も

外国人政策が争点に急浮上する中でこれまではそこまで注目されていなかった強行な主張が急に支持を集める、ということや社会が決して受け入れてこなかった排外的・差別的な言葉がSNSで拡散していくことに戸惑いを感じる。本来差別を止めるべき政治家が誤った情報をもとに「外国人は優遇されている」と牽制している。差別が票になるような社会にしてはならない。

高齢者 被災地い追い打ち

物価高騰は高齢者の生活にも影響を及ぼしている。愛知・春日井市の能見寛子さんは食品の殆どが値上げしているため、日々やりくりに苦労しているという。毎月の収入は国民年金の受給のみ。いまは月4万円しか支給されないため、この日の食事もハムとレタス、かまぼこなど。物価高騰のため、貯金を切り崩さざるを得ないと言う。今回の参院選の最大の争点は物価高対策。各党は給付、減税それぞれの方法を主張している。自民・公明の与党は給付と賃上げによる物価高の克服を訴えており、一方野党は消費税の減税を主張している。能見さんはいま、85歳ながらデイサービス施設「てとりん村」でヘルパーとして働いていると言う。

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