2025年6月14日放送 17:30 - 18:50 TBS

報道特集
「夫婦別姓〜実現しないのはなぜ?」「伝説の屋久杉を初撮影」

出演者
伊藤隆佑 村瀬健介 國本未華 日下部正樹 山本恵里伽 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

ニュースラインナップ

キャスターの挨拶。今日の特集は「夫婦別姓 なぜ実現しない?」などだと紹介した。

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屋久杉選択的夫婦別姓制度
(ニュース)
日本製鉄”トランプ氏が承認”

日本製鉄は、トランプ大統領がUSスチールとのパートナーシップを承認したと発表した。これについて日本製鉄幹部は、トランプ大統領が買収を認めたものだとしていて、USスチールの普通株を100%取得する完全子会社化が実現する見通し。また日本製鉄とUSスチールはアメリカ政府と国家安全保障協定を締結したことも明らかにしている。協定には、経営の重要事項に拒否権を行使できる黄金株をアメリカ政府が保有することが定められているとしている。トランプ大統領は「我々がUSスチールの『黄金株』を持つ 大統領が管理する」と述べていた。買収を巡ってはおととし12月に両社の間で合意されたがバイデン前大統領が買収中止命令を出すなど異例の展開となっていた。

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ジョー・バイデンドナルド・ジョン・トランプユナイテッド・ステイツ・スチール・コーポレーション日本製鉄黄金株
佳子さま サンバの歓迎に…

13日、ブラジル・リオデジャネイロで、日系団体が主催する歓迎行事に出席された。日系3世から4世が中心の子どもたちからサンバの踊りで歓迎を受けると、佳子さまは手拍子をしながら鑑賞されていた。パフォーマンス後、一人ひとりに声をかけられた佳子さま。現地時間14日午後には最後の訪問都市・イグアスに移動される。

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イグアス(ブラジル)リオデジャネイロ(ブラジル)佳子内親王
屋久島 縄文杉に匹敵する巨木

屋久杉は屋久島に自生する樹齢1000年を超える杉のことで、今回撮影されたのは現在見つかっている屋久杉の中でも最も大きい縄文杉に匹敵する巨木。幹の周りは約16メートル。屋久島では高度経済成長期に屋久杉の大量伐採が行われたが、この島で林業に従事する山師と呼ばれる人たちが伐採せずに残しておいたもの。この他にも幹周りが20m以上とみられる巨木の存在も明らかになった。今回撮影した巨木は山師の間だけで存在が語り継がれていたもので、JNNの取材班が特別に許可をえて山師の案内で森に入りテレビカメラで始めて撮影した。

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日米首脳会談で合意につながる進展なし

米・ワシントンで赤沢亮正経済再生担当大臣は、日米双方にとって利益となる合意の実現に向け非常に突っ込んだやり取りを行い合意の可能性を探りました、等と述べた。13日にベッセント財務長官やラトニック商務長官とそれぞれ協議を行った赤沢大臣は、両政府が目指す「首脳会談前の一定の合意」には至らなかったことを明らかにした。また両首脳による直接対話での合意の可能性について「予断を持って申し上げることは差し控える」と話した。

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東北地方が梅雨入り

気象庁はきょう午前、東北地方で梅雨入りしたとみられると発表した。これで梅雨のない北海道を除いてすべての地方で梅雨入りしたことになる。

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梅雨入り気象庁青葉区(宮城)
大谷翔平 10試合ぶり24号は?

ドジャース×ジャイアンツの試合、先発した山本由伸は、1回からいきなり先制ホームランを打たれる。さらに満塁ホームランを打たれ、5回途中5失点で無念の降板となる。大谷翔平のバットから快音は響かず、連続安打数は8試合でストップした。

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サンフランシスコ・ジャイアンツロサンゼルス・ドジャース大谷翔平山本由伸
期日前投票が始まる

きのう告示された東京都議会議員選挙の期日前投票が今日から始まった。都議選は42の選挙区127議席をめぐり平成以降最多となる295人が立候補。各党は来月行われる参議院選挙の前哨戦として国政選挙並みの態勢で臨む。投票は今月22日。

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参議院議員選挙東京都議会議員選挙港区(東京)
東京 荒川橋梁で水防訓練

東京・葛飾区で川の氾濫を想定した水防訓練が行われた。訓練は京成本線の運航が終了した午前1時頃から荒川橋梁で止水板や大型水のうを設置した。

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京成本線荒川橋梁葛飾区(東京)
(気象情報)
気象情報

全国の天気予報を伝えた。

(特集)
なぜ決まらない?選択的夫婦別姓

選択的夫婦別姓の議論が始まってから約30年。ようやく審議入りしたが成立は見通せない。国会では28年ぶりの選択的夫婦別姓の法案審議が行われているが成立は見通せない状況。法務省によると夫婦同姓が義務付けられているのは世界で日本だけ。現状で改姓しているのは95.5%が女性。今月11日、国会議事堂の前で選択的夫婦別姓の導入を求める人が声を上げていた。制度を巡っては1996年、法制審議会が選択的夫婦別姓の導入を答申している。だが、その答申から約30年。自民党内の反対派の声も根強く、まだ実現していない。自民党は今月3日、基本的考え方をまとめ総務会に報告。党の見解は一致しておらず、論戦整理にとどまり結論は先送りされた。選択的夫婦別姓制度に慎重な考えを持つ片山さつき議員に話を聞いた。片山議員は、家族で同じ名字で戸籍に記載されなければならないという考え。旧姓の通称使用には賛成で、戸籍に併記することを提案している。さらに夫婦別姓に慎重な理由として子供に与える影響を挙げた。「子どもたちにアンケートを取ったらパパとママ、同じ名字のほうが自分たちは良い 子どもが大きくなるまではみんな同じ名字でいられたほうが様々な問題は起きにくい」などと語っていた。

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法制審議会自由民主党選択的夫婦別姓制度高市早苗
別姓家庭で育った子どもは

夫婦別姓の家庭で育つ子どもには実際にどんな影響があるのか。小池真実さん(24)。父親の小池幸夫さん、母親の内山由香里さんは1991年に結婚。今は事実婚の状態。内山由香里さんは「自分が小池と名乗ったときに自分じゃないというか違和感がすごくあって」「子どもが生まれたら離婚しようかって」と語った。小池真実さんは両親が別姓・事実婚で周りから言われた事があるとか聞かれ、ないと回答。「むしろ普通に過ごしてきたから別に私は幸せだよって」と話していた。高校時代に真実さんが放送部の活動で制作した映像がある。夫は妻の改姓したくないという思いを尊重し、子どもが生まれるたびに結婚と離婚を繰り返すことに。家族の一体感が失われるという声もあるが、小池幸夫さんは「全く根拠がない 腹立たしい」と話していた。今週、国会に招かれた専門家・文教大学の布柴靖枝教授は、夫婦別姓が家族に与える影響について「すでに導入された海外では別姓であっても家族愛や夫婦愛は何ら変わることはなく、ましてや家族の一体感を失うとか子どもの精神に悪影響を与えるという報告は私が聞いたところではございません」と説明した。

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布柴靖枝文教大学

選択的夫婦別姓が実現しないことを巡っては国際的にも批判が出ている。国連の女性差別撤廃委員会は、女性が結婚後も旧姓を保てるよう法改正すべきと4度目の勧告をした。この国連の 委員会に要望を伝えようと訪れた「あすには」の井田奈穂さん。ことし慶応大学と共同で、選択的夫婦別姓の事実婚当事者の意識調査を行った。事実婚の困りごととして税の控除が受けられないことや、配偶者として医療行為への同意ができない可能性があるなどの意見が多かった。井田さん自身も「(夫が)ちょっと大きな手術を受けることになってその時に一緒にいって配偶者としてサインしようと思ったら『お名前が別です どういうご関係ですか』 事実婚の夫婦と言うことを伝えたら『ダメです 本当のご家族を連れてきていただけないですか』と言われた」などと明かした。

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あすにはジュネーブ(スイス)国際連合女子差別撤廃委員会慶應義塾大学選択的夫婦別姓制度

一方で旧姓の通称使用を拡大することで問題を解決しようとする動きもある。日本維新の会は、現在の夫婦同姓は維持しつつ、旧姓を戸籍に記載することで通称使用に法的効力をもたせる法案を提出している。日本維新の会の藤田文武前幹事長は、法的安定性もあるし日常生活に対してのお困りごと解消という意味では必要十分だと述べた。しかし問題解決のためには選択的夫婦別姓の実現が必要だと訴える人達がいる。湯浅紀佳さんは、16年前に結婚し夫の姓の「國井」に変更したが仕事上は旧姓の湯浅を使用している。4年前、仕事で大きな支障が生じた。所属事務所が持つアメリカオフィスの代表就任の話が持ち上がった。ビザの申請はパスポートと同じ國井でしかできないが、その他の必要な書類はすべて湯浅の表記になっていたためビザの取得が認められなかった。湯浅紀佳さんは「偽名じゃないですけど名前を2つ持ってる怪しい人みたいな扱いを途中で受けた」などと語った。さらに「絶対に変えないと結婚できないというのはアイデンティティへの侵害だと思いますし、それは男性女性問わず非常にひどい状態だと思うんですよね」などと語 った。

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日本維新の会藤田文武選択的夫婦別姓制度

インドネシアで勤務する斎藤和子さんも旧姓の通称使用の拡大に疑問を持つ1人。インドネシアでは書類の戸籍名を書くことが求められうが、斎藤(旧姓)で仕事をしているため旧姓を併記せざるを得ない。斎藤さんは「いま自分がここでどう名乗るべきか いまここで自分はなんと書くべきか このサインでいいのか そういうことをいちいち考えなくてはいけない 毎日が困りごと」「ものすごいオ重りをつけて走らされているみたいな」などと話していた。さらに「旧姓併記というのははっきり言って代替 出来の悪い代替物 選択的夫婦別姓の代わりに旧姓併記を拡大してほしい方はいらっしゃらないと思う」「どうして改姓させたいのか どうしてそこまで使い分けさせたいのかもっと取り上げられるべき」などと語っていた。

結婚8年目 妻の姓に改姓

選択的夫婦別姓を早期に実現すべきと声を上げる男性がいる。一級建築士の秋山怜史さんは、妻と子供二人の4人家族。秋山さんは去年の3月、結婚8年目で妻の姓に変えた。建築士の免許には秋山を旧姓として表記してる。秋山怜史さんは、選択的夫婦別姓 もっと本当は早く実現すると思っていたが、一向に実現しない、変えるタイミングがなくなると思って思い切って変えましょうと、と明かした。すでに名字が変わっていれば子どもの転校先でも影響は少ないと考えたという。だがカイセするにあたっては一度離婚して再婚しなければならなかった。仕事上で様々な面倒がかかることになった。秋山さんは多くは女性が改姓していることについて「非常に申し訳ないことをずっとやっていたと強く感じた」「フェアじゃない状況をずっと女性に強いていたのは非常に強い反省が私自身にもありました」等とコメントした。

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選択的夫婦別姓制度
なぜ進まない選択的夫婦別姓

村瀬健介は、たしかに結婚あたって姓を変えなくていいという下駄の存在、ほとんどの男性が自覚していないと思う、そのことがこの問題の議論に30年もかかったという背景もあるようにおもう、等とコメントした。日下部は、選択的夫婦別姓はその名の通り選択肢を増やすもので、別姓を強制するものではない、それが日本の文化や家族のあり方を壊すとか持ち出すことで、どっち取るんだという議論になってしまっているなどと指摘していた。山本恵里伽はこの議論には2つの論点があると思っていて1つは実害を被っている人がいるという点、もう一つはアイデンティティの侵害だという点だという。さらに私自身、姓を変えないで結婚したいですし、生来の名前で生涯を終えたいと思っている、これはそんなにわがままなことなのでしょうか、男性女性ともに平等に与えられる権利だと私は感じると述べた。

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選択的夫婦別姓制度
屋久島の巨木を独占取材

世界自然遺産の島・屋久島。森の奥にそびえ立つ縄文杉。幹周り16.1m、高さ22.2m。現在見つかっている屋久杉の中で最大。樹齢は2000年~7200年と言われ諸説ある。この木を一目見ようと年間5万人の登山客がやってくる。実は最大の縄文杉に匹敵する巨木が4本あることがわかった。JNNのカメラがその姿を初めて捉えた。1000年以上生きた杉だけが屋久杉と呼ばれる。屋久杉の巨木のデータで、上位3本は幹周りが10メートルを超え、樹齢は2000年から7200年まである。取材班が同行したのは山師と言われる人たち。山師の本田竜二さんは、登山道を離れ険しい山の中を歩く。これから行く場所は本田さんしか知り得ない。屋久島は土壌が薄く、木々は花崗岩に根を張っている。屋久島は島全体が花崗岩でできている。歩くこと2時間、目の前に表れたのは。

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切らなかった巨木 山師の思い

2020年11月、取材班は山岳ガイドらと山に入った。そこには見たことのない巨木が立っていた。木の上部は折れ、命はすでに尽きていた。しかし幹に着生した植物たちが巨木を大地として葉を広げていた。山岳ガイドが幹の周りをテープで測ると、16m。その巨大さに山師はこの木を残すことにしたという。なぜ山師は切らなかったのか。高度経済成長期、住宅用の木材需要が高まると、国の方針で屋久島の森は大伐採が進んだ。樹齢1000年を超える屋久杉も伐採の対象となり、大量の屋久杉が切られた。山師の本田實さんは数多くの屋久杉と向き合ってきた。本田實さんは一昨年亡くなったが、生前屋久杉について「縄文杉より大きい木が何本もまだ残っている」などと話していた。實さんが言う屋久杉の写真が残されていた。私達は20年近く、實さんらやましの姿を取材してきた。屋久杉は標高500mを超える深い山の中に立っている。伐採から50年余りがたち、森は再生が進んでいる。しかしかつてここは国内最大の木材供給地と言われ、500人余が暮らす集落が存在した。その時、1960年代の映像では橋をわたると住宅が立ち並び理容室や商店があった。集落の中を屋久杉を積んだトロッコが走り、屋久杉は人々の暮らしを支えていた。だが伐採は急速に進み斬る気がなくなると山師たちは仕事を失い、1970年集落は閉鎖された。1980年代に入ると屋久杉の伐採が中止された。山師は時代の移り変わりに翻弄されてきた。山師は今は切り株や倒木を切り出し、それらは工芸品に使われている。

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