- 出演者
- 伊藤隆佑 村瀬健介 日下部正樹 山本恵里伽
オープニング映像。
「政治系切り抜き動画の実態」、「激変する安全保障の最前線」などラインナップを紹介した。
は西日本を中心に高気圧に覆われ、午前中から気温が上昇。愛知県豊田市では午後1時すぎに最高気温37.5℃を観測した。100地点で35℃以上の猛暑日となった。明日も厳しい暑さとなる見込みで、環境省と気象庁は、16都県に「熱中症警戒アラート」を発表している。一方、東日本の山沿いではきょうの夜にかけて局地的に激しい雨が降るおそれがある。
トランプ大統領は貿易相手国に対し、新たな関税率を通知する手紙を順次送ると表明していたが、4日、手紙に署名したことを明らかにし、週明けの7日に送付すると話した。現時点で日本が含まれるかは不明。また、トランプ氏は、関税交渉の期限の目安としている9日までに、インドと合意に至る可能性があるという見方を示した。
- キーワード
- ドナルド・ジョン・トランプ
ハマスの発表によると、ガザ地区での60日間の停戦案について「仲介国に前向きに回答した」とし、実施に向けて「速やかに交渉を行う用意がある」という。報じられている案では、停戦中の60日の間にハマス側が人質10人と18人の遺体をイスラエルに段階的に引き渡し、戦闘終結に向けた協議を行うとされる。ロイター通信によると、イスラエルは、ハマスが同意すれば代表団を派遣し、詰めの協議を行う方針だという。
台北市内にある小学校ではオールジェンダートイレが設置され、いずれも施錠できる個室となっている。プライバシーが保護され、盗撮はできないという。同校には従来の男女に分かれたトイレもある。遡ること2000年、性的指向が原因でいじめを受けていた中学生が学校のトイレで死亡した。2004年、学校でのジェンダー教育が義務化され、オールジェンダートイレの設置が進むこととなった。段世珍先生は「相手を理解しようという姿勢でコミュニケーションできれば、社会はもっと豊かで素晴らしいものになると考えている」などとコメント。
カブス対カージナルスの試合で、鈴木誠也が先制のソロホームランを放ち、メジャー打点ランキングで1位タイとなった。カブスが勝利し、4連勝。アストロズ対ドジャースの試合では大谷翔平の打球が相手投手の踵に当たり、ショートがノーバウンドで捕球したため、アウト。試合はアストロズが快勝。
全国の天気予報を伝えた。今年初めて東京都内に熱中症警戒アラートが発表されている。
先月の東京都議会議員選挙で、演説を撮影するユーチューバーたち。その場で動画を切り抜き、字幕をつけて次々と配信をする人もいた。切り抜き動画は、演説などの一部分を短く編集したもの。番組が調べたところ、政治系切り抜きチャンネルの総数は800を超えていた。チャンネル登録は2019年から一気に増加し、今年の登録数はすでに半年余りで去年の数を超えている。JNNが行った都議選の出口調査によると、投票にあたりSNSや動画サイトの情報を「重視した」と答えたのは全体で約4割。投票先の政党別に見ると、参政党と再生の道の候補者に投票した人でSNSなどの情報を重視した人が特に多かった。テレビ局も使用する高額の機材を使ってライブ配信するあるユーチューバーは、政治系の切り抜き動画などを発信するチャンネルを運営しており、登録者数は28万人を超えている。長年勤めた会社を辞め、今はユーチューブからの収益で生計を立てている。収入はサラリーマン時代の2倍だという。
「伝統保守チャンネル」のkokoさんは、3万人近い登録者数のチャンネルを運営するユーチューバー。外国人参政権や夫婦別姓などについて、否定的な立ち場で発信している。6月は過去最高の視聴回数になり、40万円近い収益が得られる見込みだという。投稿している動画には、政党や個人について批判的な見出しを付けたものも多い。国会では、再生回数を稼ぐために過激な内容やデマを含んだ動画が作成されるケースを問題視している。選挙期間中の収益化を規制する案も浮上したが、見送られた。政党別の公式ユーチューブチャンネルの登録者数は、れいわ新選組、参政党、国民民主党の順で多くなっている。政党の中には切り抜き動画向けの素材を積極的に提供するなど、SNSを選挙の追い風にしようとする動きもある。法政大学の藤代裕之教授は「この人ってこういう政治家なんだという印象を抱く、そこに切り抜き動画は強力な影響力を持っている」などと指摘する一方、切り抜き動画などが加熱してデマや誹謗中傷が広がることを危惧していた。関西地方在住の政治系ユーチューバーは2年ほど前にチャンネルを始め、当初月に数万円の収益だった。しかし今では平均約30万円を稼げるほどに成長したという。大きく流れが変わったのは、去年末の兵庫県知事選挙だった。男性は「稼げるコンテンツだった。陰謀的なもので斎藤知事がおろされたという立ち場で作った方が再生された」などと語った。しかし今、特定の政党や政治家に偏った動画は作らないようにしているという。有名チャンネルに育つと、収益を稼げるのは再生数だけではない。この男性のもとには、ある会社からチャンネルの売買を持ちかける連絡があったという。ユーチューブのチャンネルを売却するためには、まず売り手が仲介サイトに情報を登録する必要がある。その後買い手がチャンネルを購入し、代金を売り手に支払う仕組み。番組が仲介サイト11社を対象に政治系チャンネルが売り出された数を調べたところ、2022年以降合わせてのべ130件にのぼった。中には希望売却価格が3200万円というものや、選挙が売り出し文句として使われていたものもあった。実際にチャンネルの売却経験を持つ人物が、番組の取材に応じた。九州地方に住む50代の男性はこれまでに10余の様々なジャンルのチャンネルを立ち上げ、6つを売却したという。最初は「嫌韓」と呼ばれる韓国を批判するチャンネルだった。去年の衆院選のタイミングに合わせ、保守系政治チャンネル2つを立ち上げた。男性は数カ月後、このうち1つのチャンネルを50万円以上で売却した。約200万円の配信収益を得たのち、高値で売り抜けるタイミングを選んだ結果だった。男性はもう一つのチャンネルの売却先を捜しながら、新たな政治チャンネルも準備している。ユーチューブを続ける理由は、過去に政治とは別のジャンルの動画で高収益を得た経験があるからだという。政治系チャンネルを売買することに問題はないのか、ユーチューブを運営するグーグルは取材に対し「チャンネルの販売を禁止している」と回答した。しかし利用規約には、一部例外があることが記載されている。取材に応じた仲介サイトの運営会社の中には、「政治や選挙、投票に関するコンテンツサイトの売買は取引依頼を断わっている」と回答した社もあった。理由について「社会的、倫理的に評価が分かれるからだ」と説明した。法政大学の藤代教授は「アテンションエコノミーに選挙が飲み込まれないように、制度設計を急ぐ必要がある。本当に民主主義が崩壊してしまうような危機なのではないか。収益をNGにして、自分の好きなことを発信すればいいという仕組みを導入することも一つの考え」などと述べた。
千葉県松戸市にある千葉県立小金高校では、公共の授業で「架空政党の国会議員としてSNSでバズる動画を作る」という課題が出されていた。課されたルールは「誹謗中傷をしない」の一つだけ。最もクラスで注目を集めたのは「AI改革党」の動画で、「経済活性党」を批判する内容だった。「AI改革党」の動画作成者は「相手を悪く言った方が自分の政党が持ち上がる」などと語った。一方批判された「経済活性党」の生徒は、「悲しい。デメリットだけを切り取られ、印象操作が働く」などとコメントした。大塚功祐教諭は、授業の最後に「再生回数が多いほど配信した人の収入が上がる、これをアテンションエコノミーという。頭は常に冷静に色々な情報を見ながら判断していくと、動画の見方が変わってくる」などと語った。
取材した授業で、高校生たちは政治動画の危うさを自ら体験することで学んでいた。今の若い世代は政治動画を冷めた目で見ており、SNSや切り抜き動画の悪い面をある程度理解していた。実はSNS上のものを大真面目に受け止め、振り回されているのは大人たちの方かもしれない。ユーチューブに限らずメディアはアテンションエコノミーの影響を受けやすく、テレビも例外ではない。しかし忘れてはいけないのは、あらゆるメディアは発信にあたりその内容について全ての責任を負わなくてはならないということ。選挙が近づくにつれ情報が溢れ、有権者は真偽の見極めが非常に困難になる。しかし選挙結果に責任を負うのは有権者であり、悪政のツケは常に有権者に回ってくる。取材の中で出会った政治系ユーチューバーは、皆「自分は大したことはしていない」と言う。しかし何人もの人がバズるコンテンツを同時に流すことで、破壊的な影響がある。兵庫県問題では、アテンションエコノミーのコンテンツの1つにされた竹内元県議が亡くなる事態まで起きている。
中国の海洋進出が続く中、東シナ海や太平洋では偶発的な衝突の危機さえ高まっている。6月7日に中国の戦闘機がP3C対潜哨戒機に45メートルまで急接近し、牽制する事件が起きた。防衛省の吉田圭秀統合幕僚長は会見で、「そういう行動を故意にとっていると受け止めている」などと述べた。実はP3Cは、太平洋に初めて進出した中国の空母を偵察中だった。2003年11月、鹿児島県の大隅海峡を中国の潜水艦が航行した。中国が防衛ラインとする第1列島線を破って日本列島に最接近した事態に、政府関係者は驚愕した。これが南西諸島の無人島「馬毛島」に、国内最大級の基地が建設される契機にもなった。馬毛島は鹿児島県種子島の西わずか12キロにある、西之表市の無人島。2030年、東京ドーム170個分の島に自衛隊の巨大基地が完成する。かつての馬毛島は草木が広がり、固有種のマゲシカが至るところで姿を見せていた。着工から2年半が経ち、護衛艦などが接岸できる4本の埠頭や燃料タンク、管理棟、4200人もの工事関係者が暮らすプレハブが並んでいる。馬毛島には空母化された護衛艦の係留施設や、戦争を継続するために必要な燃料タンク、約2000mの滑走路2本が作られる。その滑走路では、現在東京都の硫黄島で行われている米軍空母艦載機の訓練が計画されている。自衛隊も、最新鋭の垂直離着陸機「Fー35B」の訓練を行う。国防と無縁だった島が、南西諸島の要塞へ姿を変えていく。建設費はすでに1兆円を超えているとみられる。しかし最終的な基地の規模や費用がいくらになるのかは、闇の中。
巨大基地へと姿を変えていく馬毛島は、これまで幾多の開発計画に翻弄されてきた。戦後の食糧難だった1950年代に国策の開拓団が入り、最盛期には528人が暮らしていた。トビウオ漁や酪農が盛んで、「宝の島」と呼ばれた。しかし農業の不振や子どもの進学などで島を離れる人が増え、1980年には無人島となった。その後レジャー施設や石油備蓄基地、使用済み核燃料の貯蔵施設を誘致する案まで出たが、いずれも立ち消えとなった。民主党の鳩山政権が打ち出した沖縄米軍普天間基地の県外移設で、候補地に上がったのは鹿児島県の徳之島だった。しかし激しい反対運動が起こり徳之島への移設は実現せず、急浮上したのが馬毛島だった。2019年に安倍内閣が島の大部分を所有していた民間企業から160億円で買収し、アメリカ軍も訓練できる自衛隊基地建設に踏み切った。決定したことが地元に知らされたのは、アメリカ政府に伝えられた後だった。今年5月、基地建設に反対する漁師らが馬毛島へ向かった。島の東側の海は、地元の漁協が補償金22億円を受け入れ漁業権を一部放棄している。馬毛島で40年以上漁を続けてきた濱田純男さんは、国を相手に基地建設の差し止めを求める訴訟を起こしている。反対派の漁師らが権利を持つ「入会地」を残し、島の99%以上を国が買収している。入会地に行くには国有地を通らなければならないが、防衛省の職員が立ち入りを認めなかった。馬毛島の対岸の種子島の港には、毎朝2000人近い工事関係者を運ぶ漁船が並ぶ。海上タクシーの収入は1日あたり8万円で1か月で160万円にもなり、漁を辞めて海上タクシーに専念する漁師もいる。鮮魚店の魚の仕入れは、基地建設が始まってこの2年半で4割減ったという。基地建設には6000人近くの労働者が吸い上げられ、種子島に深刻な人手不足をもたらしている。養護老人ホームでも人手不足が慢性化し、収容人数を減らす予定だという。馬毛島から南西に40キロの世界自然遺産の島「屋久島」には、ここでしか見られない手つかずの自然が残されている。だが2年前に屋久島沖に米軍オスプレイが墜落し、乗員8人全員が死亡。残骸の回収や乗員の捜索に地元の漁師も協力したが、「近くを飛んでいたとは思わなかった」などと語る漁師もいた。馬毛島で計画されるアメリカ軍の戦闘機訓練について、詳細な飛行ルートを尋ねた番組の取材に対し防衛省は明確な回答をしなかった。屋久島の山岳ガイド・内室紀子さんがオスプレイを島で初めて目撃したのは、墜落事故の3週間前だった。馬毛島の基地が、世界自然遺産の森に軍用機の轟音が鳴り響く日常をもたらす恐れはないのだろうか。屋久島の西12キロに位置する口永良部島は、86人が暮らす火山島。中国海軍の艦艇が近海を頻繁に航行するようになり、領海侵入も起きた。住民は「抑止力において、防衛においても馬毛島の基地建設は仕方ない」などと話した。
長崎県の佐世保基地は、日本が保有するイージス艦8隻のうち4隻が配備されている海上自衛隊の拠点。基地を見下ろす海軍墓地には、遺骨とともに今も海中に沈んだままの軍艦の慰霊碑が並んでいる。現在のイージス艦の先代たちも、ここに眠っている。太平洋戦争のミッドウェー海戦で沈んだ旧日本海軍の空母「加賀」と「飛龍」の合同慰霊祭が行われた。「加賀」で戦死した兄を持つ女性は、「なんで戦争するのか」などと語った。遺族は戦争を知らない世代が増えることに、危機感を募らせていた。しかし当時の安倍内閣は台湾危機などを背景に「憲法違反だ」などの声を押し切り、事実上の空母を誕生させた。皮肉にも、その名は「かが」。広島県江田島市の海上自衛隊幹部候補生学校は、旧海軍のエリートたちが学んだ戦前の海軍兵学校の建物が現在も使用されている。今年の卒業生は200人で、彼らにはハンモックナンバーと呼ばれる卒業時の成績の順位が付けられている。仮に艦長が戦死した場合、迅速に次の順位の者が指揮を取れるようにするため。卒業後早いケースでは十数年で、艦長や機長として第一線に立つ。緊張が高まる国際情勢に、家族の心境は複雑。指揮官として彼らが向かうのは、周辺国の思惑が複雑に絡み合う緊迫の海だ。
取材した鹿児島MBCの道山幸司記者は、馬毛島について「建設が急ピッチで進んでいるが、取材班が入れたのはかつての漁港だけ。防衛省は安全を確保できないとして、建設現場の取材を許可しなかった。巨額の税金が投入されているだけに、もっと国民に情報公開すべきではないか。基地ができれば6000人もの工事関係者がいなくなり、地域の活性化を基地建設の特需に依存したままでいいのか、5年後を不安視する声も上がっていた」などと述べた。
アニメ産業の市場規模が、おととし初めて3兆円を突破し、半分以上を海外展開が占める。北米最大規模のイベント「アニメエキスポ」への注目度は高まり、昨年はのべ40万人が訪れた。今年はスマートフォンなどの縦読み漫画配信の最大手である韓国企業が初めてブースを出展した。
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- アニメ・エキスポロサンゼルス(アメリカ)
陸上日本選手権 女子5000m決勝、田中希実は大会新記録で4連覇を達成。東京世界陸上の代表に内定した。
男子100m予選では柳田大輝がフライングで失格に。また、サニブラウンはケガの影響もあっては予選敗退。