今や1年間に配達される荷物は約50億個。深刻な人手不足が問題になっている宅配業界だが、その大きな要因の1つが再配達。国は今年3月までに再配達率を6%まで下げることを目標にしていたが、8.4%にとどまっている。思うように再配達が減らない中、国土交通省が置き配を宅配の標準サービスとする案を議論する検討会を設置するという。置き配は便利な一方、盗まれてしまったり、カラスによる荷物の破損など被害も起き、敬遠する人も一定数いるという。一方で深刻な人手不足により2030年度には輸送能力が現状の3割以上不足するとも言われている。こうした課題に国交省は荷物自体が自動輸送される自動物流道路の導入も検討。高速道路の中央分離帯などに専用レーンを設け、荷物を自動で運ぶというもの。さらに全て自動化することで人手も必要なく、24時間輸送することが可能になるという。宅配サービスは今後どうなっていくのか。