ソフトバンクグループ・孫正義社長はきのうの株主総会で、過去に米国半導体大手・エヌビディアの買収を試みたが実現しなかった秘話を明かした。孫社長は「エヌビディア・ジェンスンファンCEOと僕と2人きりで、僕のカリフォルニアの自宅で4時間食事をした。テーマは1つ。僕はアームを買った。エヌビディアお前を買いたいと」と述べた。両者の会談が行われたのは2016年で、来るべきAI(人工知能)時代を見据えた思いは「全く一緒だった」という。孫社長は「ジェンスンCEOは“お前の手下になるのもな”とかね」と語った。あれから8年、エヌビディアの時価総額は18日に3兆3000億ドルを超え、マイクロソフトを超え一時世界で最も価値のある企業となった。孫社長は「その時にそれ(買収)が起きていたら、ソフトバンクは世界一の時価総額になっていたということ。逃した魚は大きかった」と述べた。