予備役としての兵役を拒否するユバル・ベンアリさんは、教育支援のNGO職員として働いてきたが、おととし10月のイスラム組織ハマスによる大規模攻撃で約1200人が殺害されたことに強い危機感を感じ、予備役としてガザ地区などでの軍事作戦に参加した。ベンアリさんは現地を自分の目で見て、自国の防衛のための戦争ではなく全く違うものになってしまったとして誰かが政府を止めるべきだと感じるようになったという。イスラエルではベンアリさんのように兵役を拒否する人が相次いでいる。防衛大学校の立山良司名誉教授は、イスラエル政府がガザ地区をどうするかという出口戦略が全く見えない、ネタニヤフ首相が政権を維持するために戦争を続けているという見方がある中で自分たちの犠牲は何なんだという疑問が広がるのは当然だとしている。