大阪・関西万博で生まれた「対話」。共に万博で働いていたイスラエルとパレスチナの男性、2人の間には深い不信と絶望があった。2023年10月パレスチナ・ガザ地区を実行支配するイスラム組織「ハマス」がイスラエルを奇襲、約1200人が殺害され250人余が人質となった。イスラエルが圧倒的な報復に踏み切った。去年4月時点でガザでの死者は5万人超、がれきに多くの命が埋もれ飢えと病が人々を追い詰めた。万博でパレスチナ館のマネージャーを務めたラファット・ライヤーンさんはパレスチナ自治政府の公務員として4度の万博を担当。55歳で退職したが経験を買われ今回の万博を任された。イスラエルでは自国の先進テクノロジーや2000年近く前聖地エルサレムの都市建設で使われたとい石を展示した。会場で働くイスラエル人のビリク・オフェルさんはハマスの襲撃後祖国への思いから人質解放を訴えるデモに参加した。しかしガザでの戦闘が激化するにつれ、日本人の妻と言い争うようになった。オフェルさんは「対話と共存の道を呼びかけたい」と、子どもの未来と平和のために繰り返しパレスチナ館を訪れラファットさんと何気ない会話を交わし始めた。この日正面から話し合う2人、アイデンティティーがぶつかる。
