北大西洋でイルカを保護するため1か月の禁漁期間が始まる。冬のこの時期、北大西洋では沿岸漁業が最も盛んな時期を迎える。ところが、魚を追うイルカが漁網にかかってしまって死亡するケースも相次ぎ、フランス政府は1か月の禁漁期間を設けている。専門家は、イルカの保護に大きな成果が上がっているとしているが、書き入れ時に漁に出られないと漁業者からは不満の声が上がっている。禁漁は、去年も行われ、イルカの誤った捕獲が75%減った。漁に出られなくなる船は338隻。2000万ユーロの補償金が出る。禁漁期間には、8m以上の漁船は国内外問わずすべて漁に出られない。誤って捕獲されるイルカが最も多いのは12~3月の冬の時期。死んだイルカの数は去年約1450頭だったが、それ以前は毎年平均6000頭死んでいたという。同様の措置は、南アフリカなどでも試験的に導入されている。