法医学者・高木徹也が選ぶ人生で1番の法医学ミステリーを紹介。2010年、平日の朝と夕方に交通誘導員のボランティアをしていた吉田浩さん。前日の夕方もボランティアを行っていたが、翌朝、自宅の寝室で亡くなっていた。今回のケースは検視・検案で事件性のない突然死と判断されたが、遺族の強い希望で解剖が行われた。すり傷が左の脇腹と左ひじにあってほぼ同じ位置にあった。かかとからの高さを諮るとおよそ100cmの位置にあった。解剖を進めると、脾臓が破裂していることが判明した。周りから打撃や圧迫が加わると脾臓の中で出血をし、血液が溜まって時間差で破裂することがある。吉田さんが交通誘導をしていた現場で死因の特定調査をした。