福岡市内で開かれたスピーチコンテスト。23回目を迎えた今年は9か国13人が出場した。彼らが語ったのはここで生きていくという覚悟と感謝だった。バングラデシュ出身のオニ アフロザ カノムさんは約3年半前に結婚をきっかけに来日。今は夫のアルフヌルさんと2歳の娘のあやとちゃんと3人暮らしである。日常で感じる小さな思いやりがこの街への“愛着”につながっていた。そしてアフロザさんには日本で叶えたい夢があり、お年寄りのお世話をしたいので介護士になりたいとのこと。総務省が今年8月に発表したデータによると、福岡市には約5万人の外国人が暮らしている。この1年で人口増加率は約2倍になっており、全国の市区別ランキングでは前年の10位から4位へ急上昇した。しかしSNSで目にする外国人への心ない言葉は外国人による事件が報道されるたび、胸を痛めているという。
