キトラ古墳は奈良県明日香村にある小さな古墳で1983年に1300年あまり前に描かれた壁画が発見された。キトラ古墳は飛鳥時代の終わり頃に築かれた円墳で、北壁に玄武が発見された。98年には青龍、白虎、天文図、2001年に朱雀、寅が確認され、古代絵画史を考える上で不可欠との理由で国宝に指定された。高松塚には人物像が描かれていたが、キトラ古墳にはない。眠っているのは皇族か高級官僚だと予想される。
キトラ古墳の白虎は下地の漆喰ごと浮き上がっていて、文化庁は壁画を取り外して外に出す判断を下した。取り外した壁画片は1143。取り外し後は漆喰の強化や汚れの除去を行い、2016年には保存管理施設が完了。壁画の公開も可能になった。ちなみに高松塚古墳は石室ごと取り外す方針となり、文化財保存の難しさが浮き彫りとなった。
キトラ古墳の白虎は下地の漆喰ごと浮き上がっていて、文化庁は壁画を取り外して外に出す判断を下した。取り外した壁画片は1143。取り外し後は漆喰の強化や汚れの除去を行い、2016年には保存管理施設が完了。壁画の公開も可能になった。ちなみに高松塚古墳は石室ごと取り外す方針となり、文化財保存の難しさが浮き彫りとなった。