引退したJR北海道のディーゼル車両「キハ183系」がアフリカ・シエラレオネへ輸出された。キハ183系は北海道で特急列車として活躍した。シエラレオネでは西部の町ペペルから東のマグブラカの約165kmで旅客鉄道を走らせる計画が持ち上がっている。旅客鉄道は運行されていないが貨物列車が走っており、線路幅が日本の在来線と同じなので日本の車両を活用できるという。国土交通省などによると日本からアフリカへの中古鉄道車両の輸出は初。日本の中古車両は性能が良く価格も抑えられ評価が高く、電化が進んでいないアフリカではディーゼル車両の需要も見込まれるという。一方で豪雨対策や安全運行を継続できるかなども課題。運行に向けた指導は日本の中古車両を長く取り扱ってきた経験を持つミャンマーの技術者たちが担う。JICA担当者は鉄道車両の輸出をきっかけに日本との関係もより身近になればと話す。