一部の競技で南北合同チームが出場した2018年のアジア大会で、北の選手団団長だったキム体育相はスポーツ関連の南北会談や交流があるたびに参加していた。そのキム体育相がパリオリンピックの北朝鮮の選手団の団長に任命された。8年ぶりのオリンピック復帰となるが、今回の人事はキム体育相をIOC委員にするものだとの分析が出ている。115人のIOC委員のうち、15人は各国の国家オリンピック委員会の代表が入るが、その座を北朝鮮が狙っているという。キムジョンウン総書記がIOC委員の座に関心を示しているのは外貨稼ぎのためだとされている。韓国スポーツ政策科学院の関係者はIOC委員が受けられる様々な金銭的支援は北朝鮮の場合は国に帰属することになると話す。1996年から22年間IOCを務めた北朝鮮の委員も、IOCの役員選出などの際に各国からロビー活動などの資金を受け取り金正日氏に上納してきたという。