- 出演者
- 島本真衣 大下容子 松尾由美子 斎藤康貴 林美桜 水越祐一 柳澤秀夫 仁科健吾 能條桃子
オープニングの挨拶。
アメリカ・トランプ大統領は28日、ハーバード大学の留学生の数について全体の15%程度に制限すべきと主張し、ハーバード大に対し留学生のリストを提出を求めた。一方、ハーバード大学では抗議デモが行われ、参加者のほとんどはアメリカ人の学生だったとみられている。ハーバード大学の学生は「トランプは公民権を後退える危険な行進を始めている」と訴えた。ニューヨーク・タイムズによるとトランプ政権は27日、政府機関に対しハーバード大学と結んでいる全契約(総額約144億円)の打ち切りを指示した。トランプ政権は留学希望者がSNS投稿の審査の義務化を検討しているため、内容が決まるまで留学生のビザ取得に必要な「面接」を一時停止。一連の報道を受け、東京大学や東北大学などでは学ぶ機会を失う学生が生じた場合、受け入れを検討していると明らかにした。京都大学では若手の研究者の受け入れについても準備を進めている。林芳正官房長官は「文部科学省においては独立行政法人日本学生支援機構とともに、各大学による支援策について引き続き情報収集を行い、留学生の不安軽減に資するよう収集した関連情報の公表などの対応を行う方針」と述べた。「NO YOUTH NO JAPAN」代表・能條桃子は「こうやって言論の自由はなくなっていく。萎縮を生むので、自由を大事にしてきたアメリカがこれでいいのか」などとコメントした。
オープニング映像。
秋田・男鹿市の空の様子を背景に気象情報を伝えた。
去年4月から1年ほどの間に群馬県榛東村の浴場で複数の男性の裸を52回盗撮したとして、群馬県の陸上自衛隊・相馬原駐屯地所属の3等陸曹の男が逮捕された。警察によると、容疑者は浴場などにスマートフォンを持ち込んで盗撮したとみられている。警察の調べに対し、容疑を認めている。容疑者は去年、知人のクレジットカード情報でインターネットサイトで買い物をした罪で起訴されていて、警察がスマホの解析したところ全裸の男性の動画が見つかっていた。
スイス南部のブラッテンで28日、集落の近くにある氷河が崩壊し、村のほぼ全域が氷や土砂で埋まり、1人が行方不明になっている。川の一部がせき止められていて、地元当局は新たに洪水が発生する恐れがあるとしている。この氷河では数日前から小規模な崩落が相次いでいて、住民300人には事前に避難が呼びかけられていた。今後、軍が救援にあたる。スイスの雪氷研究所は「温室効果ガスの排出量を削減しなければ、2100年までにスイスの氷河は消滅する」と警鐘を鳴らしている。
全国の気象情報を伝えた。
きのう、8年ぶりの日本出身横綱・大の里が誕生した。大相撲五月場所13日目、大の里は大関・琴櫻を強烈な寄り切りで下し優勝。初土俵から所要13場所で昭和以降最速で横綱昇進を決めた。石川県出身の大の里が中学校から相撲留学した新潟県糸魚川市ではお祝いのバルーンや懸垂幕が掲げられた。大の里の出身地・石川県津幡町からは「地震があったときに力になって、石川県にとって大の里の存在は元気づけてくれる」という声が聞かれた。大の里は被災地・石川をたびたび訪問。そこでは人々との触れ合いがあった。
2023年、初土俵を踏んだ大の里は異例のスピード出世で横綱に上り詰めた。大の里が大切にしてきたのが地元・石川。去年2月には能登半島地震で被災した人々を元気づけようと石川県出身の輝、遠藤、大の里、3人の力士が被災地を回った。内灘町では力士たちが避難所に現れると大きな拍手が起きた。この避難所には大の里の祖父・坪内勇さんも避難していて、大の里とは約1年ぶりの再会となった。先月には石川県で行われた巡業に参加し、中高生とのぶつかり稽古を披露した。大の里は「5月場所で自分の相撲をとって高見を目指して頑張って、能登の皆さんにいい報告をできるように頑張りたいと思う」という言葉通り、五月場所で優勝し横綱に昇進した。大の里は「明るい話題を届けられたと思うので、さらに頑張って明るい話題を届けられるように頑張りたいと思う」と話した。
圧倒的な強さで横綱まで上り詰めた大の里だが、活躍の裏には家族の支えがあった。大の里は小学1年生の時、当初は野球を習いたいと思っていた。20代半ばまで社会人の相撲選手だった父・知幸さんが「まずは相撲で足腰を鍛えてから」と勧めたのがきっかけで地元の津幡町少年相撲教室に通うようになり、父もコーチとして指導していた。毎日新聞によると小学6年の時、大の里が父に「能生に行きたい」と新潟の中学校への「相撲留学」を希望。息子の固い意志を確信した父は留学を了承した。日刊スポーツに寄せた手記の中で、父は当時について「多くの人に『裏切り者』と言われ、地元の少年相撲教室でもそれまでのように指導ができなくなった」と明かしていた。2021年12月、両国の居酒屋で大の里は同席した友人に説明する形で「オレたち親子は本当につらかった」と涙を流しながら話したという。父が相撲と関わることができなくなったのは自分の責任と感じ、何とか見返そうとしていたことを知り、父は手記の中で「いつも誰かの思いを背負う優しい性格に育ったことが、横綱に昇進することよりも親としてはうれしい」と記していた。ジャーナリスト・柳澤秀夫は「被災地・石川の復興と自分の頑張りそのものを重ね合わせているんだなという気がした」、「NO YOUTH NO JAPAN」代表・能條桃子は「一度石川を出たが、被災地になった石川への思いを持って相撲を頑張っていて興味を持つ」などとコメントした。
きのう、出迎えた石破総理大臣と流暢な日本語で挨拶したモンテネグロのミロイコ・スパイッチ首相。埼玉大学への留学経験がある。石破総理大臣は「外国の首相と日本語でやり取りすると歴史に残る会談になる」、ミロイコ・スパイッチ首相は「両国間の新たな友好関係を段階を開くことを目指している」と述べた。今週月曜日には大阪・関西万博を訪れ、モンテネグロの展示を視察した。モンテネグロには看板に「日本」と書かれた村がある。モンテネグロ東部に位置し、現地の言葉で日本を表すヤーパン村。番組は名前の由来を聞くと、ブランコ観光局長「昔、この村の領主がモンテネグロ国王を訪れ、水道整備のための資金を求めたところ、国王が『村はどこにあるのか』と尋ね、領主が『日本と同じくらい遠い』と答えた」と話した。由来は様々な説があるが、村人たちはこの物語が一番気に入っているという。2011年3月、東日本大震災の際には人口100人ほどの小さな村だが、1万ユーロ(160万円)もの義援金を贈った。村には今、日本から贈られた桜の木が約50本あり、この時期に花を咲かせるという。モンテネグロは日本との関係を強化しようとしている。
大阪・関西万博視察のため来日中のモンテネグロのミロイコ・スパイッチ首相が生出演。モンテネグロはアドリア海と山脈に囲まれた美しい景色を活かした観光業が盛んな国で、GDPの約4分の1を観光業が占めている。人口は約62万人。面積は福島県と同じくらい。世界遺産のコトル旧市街、世界一美しいコトル湾が有名。特産物はワイン、生ハム。スパイッチ首相は19~20歳ごろ、日本政府の奨学金制度を利用して大阪大学で学んだ後、2008年に埼玉大学経済学部に入学し、2012年に卒業。卒業後は金融業界へ進み、2020年にモンテネグロの財務社会福祉相に民間登用された。2023年に政党「ヨーロッパ・ナウ!選挙連合」を結成し、6月に政権交代を実現。10月から首相を務めている。去年秋に長男が誕生。母国語の他に日本語、英語、中国語、ロシア語、フランス語の6カ国語を話す。埼玉大学の同級生に話を聞いたところ、「彼は休憩も取らずにガムシャラに頑張っていた印象はすごくあった。頼りになる存在だった」などと話した。能條は「政治家だったわけじゃなく民間登用で大臣になってから政治家になったという経歴も日本だとあまりない」、ミロイコ・スパイッチ首相は「英語は喋る機会がなかったから喋れなかった。日本に来て英語を勉強しながら日本語の勉強もした。両方ともできて盛り上がって、もっと勉強しようと思った」などとコメントした。
モンテネグロのミロイコ・スパイッチ首相は埼玉大学在学中の2010年、野村総研が開催した学生小論文コンテストで「日本が世界のためにできること」をテーマに書いた論文が優秀賞を受賞した。論文の中には「中国の巨大すぎる経済力は独裁の状態を生み出す可能性が高い。軍事力を持たない日本は『平和』をキーワードにアジアを束ねる調整役になるべき」と考察した。ミロイコ・スパイッチ首相は「日本がアジアの舞台でリーダーシップをどうやって発揮できるのかを考えながら、こういうアイデアが出てきた。15年前の話なので色々変わった。今でも日本の原則は守らないといけないのは当然だと思っていて、平和や民主主義、法の支配は大事だと思う。日本は経済力でも政治力でも世界のトップだと思う。日本は技術や経済の能力をもっとアピールしたらいい。モンテネグロと日本は色んな場面でコラボレーションできると思う」などとコメントした。
モンテネグロはユーゴスラビア社会主義連邦共和国を構成していた国の一つで、2006年に独立国となった。独立以降はEU加盟を目指し、民主化政策を推進。2017年にはロシアが反発する中、NATOの29番目の加盟国となった。おととし、ミロイコ・スパイッチ氏の所属政党が第1党となり、その後首相に就任した。EU加盟を国家目標とする中、激動するヨーロッパの現状をどう見ているのか。
モンテネグロはロシアと複雑な関係にある。モンテネグロのミロイコ・スパイッチ首相はウクライナ侵攻について「東ヨーロッパや中央ヨーロッパから見ると経済だけでなく、難民の人たちもウクライナからモンテネグロにも来ていて影響が非常に大きい」、2017年にNATOに加盟した時のロシアの対応について「ロシアは戦争を起こさないと思っていた。2022年になってNATOに入って良かったとほとんどの人が思っていると思う」、ウクライナ侵攻後のエネルギーや物価の変化について「ガスやガソリン、食料品の値段が上がった」などとコメントした。
アメリカでトランプ政権が誕生して、NATOがアメリカとヨーロッパで溝がでてきていると伝えられている。モンテネグロのミロイコ・スパイッチ首相は「トレード戦争にならないように望んでいる」とコメントした。トランプ関税はモンテネグロに20%課されている。スパイッチ首相は「アメリカがNATOの中では大事な国。防衛に対するお金が7割。アメリカからもっと輸入する方法を探さないといけない。両国関係をもっとベターにするかを考えないといけない。2014年に高速道路は中国からの資金でつくられた。中国などの資金を使うより、西ヨーロッパやアメリカなどNATOの国の資金を使ったほうが、政治と経済は一緒だと思う」とコメントした。モンテネグロの巨額高速道路建設で中国は約1500億円を援助しており、返済不可能の場合は中国に管理権が移行する可能性がある。2006年にセルビア・モンテネグロから独立。スパイッチ首相は「人口が渋谷区と同じくらい。アウトドアがおすすめ」とコメントした。
トランプ大統領はプーチン氏がウクライナとの戦争終結を望んでいるか2週間以内に判断し、今後の対応を決める考えを示した。ロシアが大規模攻撃を続けていることについては「交渉の最中に人々が殺害されることに強く失望している」と、プーチン氏への不満を改めて示している。アメリカ議会ではロシアへの追加制裁を要求する動きも出ているが、トランプ大統領は「停戦合意に近づいた場合に台無しにしたくない」と述べ、制裁のタイミングを考える必要があると強調した。ジャーナリスト・柳澤秀夫は「トランプ大統領自らがウクライナ和平で中心的な役割を果たすためにはプーチン大統領を何とか停戦のテーブルにつかせたい。追加制裁になると益々トランプ大統領は仲介しにくくなる。アメリカ議会をにらんだ動き」とコメントした。
WMO(世界気象機関)は28日、今年から2029年までの5年間の世界の平均気温が産業革命前と比べて年間で最大1.9℃高くなると見通しを発表。5年間のうち少なくとも1年は80%の格率え観測史上最も暑かった去年の世界の平均気温を上回るとしている。平均気温はパリ協定が目指す気温上昇を1.5℃未満に抑える目標を70%の格率で超えると予測している。WMOは「経済や生活、生態系への悪影響はますます強まる」と警告している。
大阪・関西万博に参加する158の国と地域には自国の文化を発信するナショナルデーが割り当てられていて、日本は7月3日。184日間にわたる万博の折り返しの時期と重なり、政府関係者は石破総理の訪問で来場者をさらに増やす狙いもあるとしている。一方、国会の会期延長がなければ7月3日は参院選の公示日となる見込みで、政治情勢を見極めた上で最終決定する見通し。万博が開催されている大阪では4月に訪れた外国人観光客が154万7000人と過去最多となった。国別では最多が中国、次いで韓国。万博の開幕や桜のシーズンだったことが増えた要因として挙げられる。
社会の世相をユニークに詠んだ川柳のベスト10が発表された。約5万2000作品の頂点に立ったのは「AIの 使い方聞く AIに」。急速にAIの導入が進む中で慣れない最新技術の扱いに悪戦苦闘する様子を詠んだ作品。高騰が続くコメや物価などについての作品も多くの支持を集めた。6位の「下がらない コメの値段と 血糖値」や8位の「『いい値』だね 『いいね』と言えぬ 物価高」、9位の「電気代 あまりの高さに 暗くなる」、10位の「面くらう 米の高値に 麺喰らう」の4作品がベスト10に選ばれた。