子宮頸がんを防ぐためのHPVワクチンの定期接種は、小学6年生から高校1年生の女性を対象に2013年から行われたが、接種後に体の痛みを訴える人が相次いだため2022年3月まで積極的な接種の呼びかけを中止していた。厚生労働省はこの9年間の間に接種できなかった人のため、ことしまで3年間キャッチアップ接種を行っている。ただ期限は2025年3月までで1回目を11月末までに打つ必要があり、需要が高まっていることからワクチンが足りない事態も起きている。横浜市青葉区の産婦人科クリニックでは、先月初め製薬メーカーから「ワクチンの出荷を制限する」とメールで知らされたため、新たな予約を中止しているという。そこで厚生労働省は検討会を開き、無料のキャッチアップ接種の期間を来年度まで延長する方針を示し、さらにこれまで対象外だった2008年度生まれの女性を新たに対象に加える方針も示された。厚生労働省は今後予防接種法の施行令の改正手続きを進めていくという。