栄養満点だけどちょっと食べづらいブロッコリーの茎に注目した餃子メーカーを取材。ブロッコリー全体の3分の1を占める茎にはビタミンや食物繊維など栄養が豊富だが、ある調査では3人に1人がつぼみ部分だけを食べ茎は使っていないと回答(カゴメリリース引用)。鹿児島市内にある「餃子のビッグファイブ」は1日に5万個の餃子を製造。ことし6月からブロッコリー餃子を販売。キャベツではなくブロッコリーの茎を使用。先月、日本野菜ソムリエ協会が主催する全国冷凍野菜アワード調理冷凍食品部門で金賞を受賞。開発の背景にあるのはキャベツの価格高騰。去年から今年にかけ猛暑や寒波の影響でキャベツの価格が高騰。工場では1日約700キロのキャベツを使用するが、仕入れ価格は1.5倍に上昇した。餃子のビッグファイブ・川原健司社長は「キャベツは冷凍すると解凍時に水が出るので冷凍できないがブロッコリーは冷凍できるのでコストの一定化に繋がる」と語った。茎は市内の野菜加工メーカーで廃棄されるものを使用。半年間、試行錯誤を繰り返したという。ブロッコリーの茎は加熱しても小さくなりにくいため食べ応えがある餃子に仕上がる。川原社長は「おいしくて栄養がしっかりあるところがブロッコリー餃子の良いところ」と話した。試食販売でも高評価で完売となり、川原社長は「鹿児島の役に立つギョーザ業界が変わる新しい取り組みになれば」と語った。
