アメリカ・トランプ大統領が日本時間きょう未明、ホワイトハウスで会見を行い、「金曜日に予定されている米ロ首脳会談でプーチン大統領に戦争の終結を求める」と述べた。さらに、「プーチン大統領とウクライナ・ゼレンスキー大統領との会談も設定したい」と語った。バンス副大統領もアメリカのFOXニュースのインタビューで「どちらかが有利になることはない」と話した。会談は刻一刻と迫っているが、前線での衝突は激しいまま。ウクライナ当局によると、ロシア軍によるウクライナへの攻撃で10日、6人が死亡、数十人が負傷した。ロシアは2022年、ドネツク、ルハンシク、ヘルソン、ザポリージャの4州の併合を一方的に宣言し、現在その大部分を実効支配している。領土の割譲を停戦条件とするロシアに対し、ウクライナ・ゼレンスキー大統領は「ロシアは要求に応じずに殺戮を止めようとはしない。模索しているのはウクライナを殺す方法だけだ。私たちはアメリカと協力している。真の和平を確保する方法について毎日話し合っている。ロシアはアメリカを欺こうとしている」と述べた。EU・カラス外交安全保障上級代表はウクライナ抜きの頭越しの交渉は認められないと警告している。会談の場所はアメリカ・アラスカ州。158年前、ロシアからアメリカに720万ドルで売却された場所でウクライナ侵攻以降、ロシア国内からは「アラスカ奪還論」も出ていた。ロシア大統領府に近い関係筋は「プーチン大統領は望む結果が得られるまで戦い続けるだろう。食欲は食べることで湧いてくる」と話しているという。(ロイター通信)。米ロ首脳会談に先立ち、ヨーロッパの首脳が13日、オンライン会合を実施し、ロシアに対する圧力や領土問題を協議。その直後にトランプ大統領とオンライン形式で会議をする予定。
