NHKでは今、闇バイトの事件に関わった容疑者や被告に直接会って話を聞いている。その中には借金などの経済的な問題を動機としている場合も多くギャンブルが原因だというケースも目立っている。昭和大学医学部の常岡俊昭准教授は依存が深刻になっている状態の人の場合、うつのような状態になっていて正常な判断ができなくなっている場合があると指摘している。視野が狭くなった時にギャンブラーの発想は一発逆転だが闇バイトも一発逆転の発想なので親和性が高いという。正常な判断ができなくなって闇バイトをチャンスと捉えてしまうという。こうしたケースを防いでいくために常岡准教授は「まず闇バイトをしようと思うほど追い詰められているならお金を返すことではなくその状況そのものを誰かに相談してほしい」と話していた。そのうえで依存症に陥った人の中には家族にも相談できない、むしろ家族だからこそ相談できないという状態になりがちだという。自分だけで問題を抱え込まずに正常な判断が難しい状態になっていることを誰かに知ってもらいサポートを受けることが必要。そのためには精神科医や自助グループなど周りの人に頼ってもらいたい。