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「クラフトビール」 のテレビ露出情報

石川県輪島市は元日の地震で朝市通りもまだ復旧していない。倒壊した建物はそのままで開いている店もまだ少ない。そんな中で人で賑わう場所が。お風呂が再開し、しかも天然温泉で地下1200mから汲み上げている。輪島カブーレという施設は2018年にオープン。被災地なのに賑わっている理由は一杯400円のクラフトビールに揚げたての天ぷらが楽しめ、風呂上がりに一杯というお客が肩を並べる。また施設にはスポーツジムまであり地域の人は誰でも利用できる。街の人達がこぞってやってくるこの場所を運営しているのは佛子園という社会福祉法人。接客担当の沖泙さんには軽度の知的障害があり、ここは障害者の就労施設でおよそ50人の障害のある人たちが働いている。さらに高齢者が日中介護をうけるデイサービスシステムでもあり福祉施設でありながら温泉や食事処を地域住民が使用することで人々が自然に交流するごちゃまぜの施設は年間23万人が訪れる。そんな輪島カブーレも地震の被害を受けスタッフは全員被災したが、施設長の寺田を先頭に一日も早い復旧に力を尽くした。今ここに来ている人の多くが被災者。
自宅に住めなくなくなった人たちにとってもカブーレは拠り所。瓦礫があふれ、ライフラインが途絶えていた輪島でカブーレはそうそうに再開できたか?その理由は運営母体の佛子園本部は音とは離れた白山市にあり、大きな被害はうけなかった。地震の2日後には本部は他の施設から水や食料の運搬を開始。震災11日後には温泉を再開した。支援物資の中にはビールもあり、佛子園が製造する賞を受賞したこともあるクラフトビール。被災地でのアルコールは不謹慎だという声もあったが、こんな状態だからこそアルコールも出すべきと言い切った人物がいる。その人こそが佛子園の理事長の雄谷良成。雄谷は福祉業界に革命を起こしてきた人物。作ってきたのは本来の枠組みを越えた福祉施設。障害者や高齢者、地域住民も皆が集まる交流の場にして街を元気にしてきた。そのとりくみが注目され者など年間150万人が訪れるように。2016年に番組にも登場し、掲げるごちゃまぜの必要性を説いていた。佛子園は、お寺の住職だった雄谷の祖父が戦災孤児や障害児などを預かり1960年に創設した。雄谷は障害のある人たちと一緒に育った。25歳の時に途上国支援のために青年海外協力隊としてドミニカ共和国に赴任。貧しいながらも人々が繋がり合って生きる姿にごちゃまぜの原点をみたという。34歳で佛子園の仕事を始めた。

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