庄内地方の海岸沿いの民有林での「松食い虫被害」が、去年の県の調査で34万本余と、前の年の3倍以上に急増し、過去最悪となったことがわかった。庄内地方の海岸沿いではここ数年、「マツノマダラカミキリ」に寄生する線虫がクロマツに入り込み起きる「松食い虫被害」が広がっている。自治体別では酒田市が24万3000本余と最も多く、遊佐町が7万5000本余、鶴岡市が2万6000本余となっている。被害が急速に広がっている要因について県は、枯れた木の伐採などこの虫の駆除作業が追いついていないことに加え、去年の夏に気温が高く雨が少ない状況が続いて、木が弱ったことも考えられるとしている。県は枯れた木の伐採に加えて、松食い虫被害を受けにくい木を植えるなどして、森林の再生に取り組むことにしている。県・森林ノミクス推進課は「被害を食い止め、防風や砂防といった海岸沿いの林の役割を維持したい」と話している。
