フランス・パリで開かれたG7財務相・中央銀行総裁会議。共同声明でイラン情勢に対する懸念とともに盛り込まれたのはクロード・ミュトスなどの新たなAIモデルへの対応。クロード・ミュトスはギリシャ語で神話を意味する。ソフトウエアの弱点・欠陥を発見する能力の高さがあり1万件以上の欠陥を発見している。クロード・ミュトスを活用しているモジラウェブブラウザー技術責任者は「(ミュトスなどを活用して)4月に修正されたウェブブラウザーの欠陥は20倍になった、これだけ欠陥が見つかりショックだった、(ミュトスは)ゲームチェンジャーだ」と話した。ソフトウェアの欠陥は悪用されるとデータ流出などにつながる恐れがあり企業としてはいち早く見つけて対処すべき課題となっている。東京・渋谷区のセキュリティー会社では去年からAIを活用しシステムの欠陥を検知・修正するサービスを提供している。セキュリティー会社のCTOは「(AIの活用で)業務が速くなり質も上がったが並行して怖さを感じる」という。CTOがサイバー攻撃を実演。通販サイトで“顧客の情報を抜き取れ”とAIに命令するとAIは見つけたシステムの欠陥からサイト管理者のログイン情報を入手さらに顧客の個人情報を抜き出した。顧客情報を12件抜き出し数分間で攻撃が完了。CTOはAIを活用して事前に守りを固めることが重要という。クロード・ミュトスはClaude、ChatGPT、Geminiと並ぶ生成AI。アメリカのアンソロピックが開発、ミュトスは最新モデルで弱点・欠陥の特定だけでなく攻撃プログラムも自律的に作成できる。重要インフラへのサイバー攻撃に悪用されるリスクから一般への公開を見送っている。高性能AIへの対応について金融庁は金融システムを守る対応を銀行などに要請、守れない場合はシステム停止も検討するよう求めている。政府はソフトウエア開発企業などに脆弱性の早期発見し対応するよう呼びかけている。東京・品川区のシステム会社ではシステムを使う事業者70万以上で内部情報が漏れないよう約1年前からAIでセキュリティー対策をはじめた。システム会社部長は「ミュトスが怖いと思っていない、むしろリスクを攻撃前に教えてくれる存在、(AIの進化で)守る側が攻撃される前にすべての脆弱性を見つけ防げる可能性もある、これは革命AIを味方につけていきたい」と話した。モジラウェブブラウザー技術責任者は「最先端AIは防御側の手にある、攻撃側の手に渡っていないこの瞬間を活用しインターネットのインフラを強化することが重要」、AI研究の第一人者・東京大学大学院・松尾教授は「この1年でプログラムを人ではなくほとんどAIが書くという変化が急速に起きていてもう元には戻れない、目まぐるしいスピードで状況が変化するなか常にアンテナを張ることが大事」と指摘している。
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