東京・西荻窪にある冷やし中華専門店「HiyaChu」にやって来た。店主・三浦直子さんは、冷やし中華発祥の地といわれる仙台出身で母親が作る冷やし中華が大好きだった。三浦直子さんのこだわりは、中華麺を使用し、冷たい状態で提供すること。メニューはどれも三浦直子さん考案の珍しい冷やし中華を提供。レギュラーメニューと季節限定メニュー、合わせておよそ約200種類考案。今の時期は「ソーキカレーひやちゅう」、秋には旬のキノコを使用した冷やし中華、クリスマス、年末にはフォアグラのソテーがのった冷やし中華を味わえる。レギュラーメニューには「うにクリーム」、ニラとフォアジャオの香りを利かせた「グリーンソース」などが味わえる。スタジオでレギュラーメニュー「ブラックビネガー」を紹介。レタス、紫タマネギ、ワカメ、チャーシューなど9種類の具材を盛り付け、しょうゆ、黒酢、ごま油をブレンドした少し甘めな特製ダレ、隠し味に八角を使用し香り豊かに仕上げている。ブラックビネガーは三浦直子さんが「HiyaChu」をオープンさせるきっかけとなった一品。冷やし中華専門店「HiyaChu」の店主・三浦直子さんが、店をオープンさせたきっかけは10年前に経験した離婚。離婚当時、11歳の長女、5歳の長男を女手一つで育てる上で、心機一転海外移住を考えた。思いついたのが、幼い頃から好きだった冷やし中華で海外の人たちをもてなすことだった。その思いを持ち続けていた三浦直子さんに、ニューヨークで冷やし中華のお店を開くオファーが舞い込み迷わず渡米。ニューヨーカーが「ブラックビネガー」を好んだことで、どこでお店を出しても勝負できると自信をつけた。帰国後、都内で「HiyaChu」をオープン。今ではお昼時には満席状態となる人気店となった。長女・椰子さんは現在就職活動中。人手が足りない時は店を手伝っている。椰子さんの目標はネイリストになること。三浦直子さんは冷やし中華で笑顔になってもらいたいと、シングルマザーとして子育てしながら夢の冷やし中華を掴んだ。