アメリカのトランプ次期大統領が22日にSNSでアメリカの安全保障のためにデンマーク領のグリーンランドをアメリカが所有するべきと投稿し波紋が広がっている。トランプ氏は2019年の第1政権時にもグリーンランド購入を提案していたが、デンマーク側が拒否していた。グリーンランドは日本の6倍の面積で、島の8割以上が氷と雪で閉ざされているため人口は約5万7千人と世界一人口密度が低いことでもしられている。位置しているのは北極圏のアメリカとロシアの間で、北極圏で影響力を強めるロシア・中国を念頭にアメリカにとってグリーンランドが安全保障上の重要拠点になりうる事が分かる。トランプ氏の発言に対しグリーンランド自治政府は猛反発していて、実現のハードルは高いとみられている。今回のトランプ氏の発言は最初に無理難題を主張した上で、別の政策で譲歩を引き出す狙いもあるとみられている。