サントリーHDは「グリーン水素」の製造・販売への参入を発表。国内で初めて製造から販売まで一貫して手がける。今秋に稼働予定の「やまなしモデルP2Gシステム」は天然の地下水を再生可能エネルギーの余剰エネルギーで電気分解し、取り出されたグリーン水素を活用する。二酸化炭素の排出削減量は年間1万6000tになる。フェーズ1(今秋)としてこのグリーン水素を天然水工場での熱殺菌、蒸留所でのウイスキーの「直火蒸留」などに使うことを検討。フェーズ2(2027年~)では水素の協業製造・販売、新ビジネスの創出などを展開する方針。藤原常務執行役員は「グリーン水素は地産地消。太陽光と水があればどこでも作れる。地域社会に貢献するエネルギーになるんじゃないかと期待して活動していきたい」などと語った。