佳子さまのギリシャへの訪問は帰国される土曜日までタイトなスケジュールが組まれている。到着したのは26日の日曜日だった。首都・アテネについたその日にパルテノン神殿を視察され、翌日には記念式典に出席。続いてアテネ近郊のサラミナ島にある修道院を訪問された。翌日には再びアテネで大統領を表敬訪問。ギリシャ北西部のケルキラ島に移動し世界遺産の旧市街を散策された。きょうは再びアテネに戻り日本に留学していた元留学生らと交流し、6月1日に日本に帰国する予定となっている。これだけのスケジュールが予定されている背景には今回佳子さまに託された役割がある。日本テレビ報道局社会部皇室担当の森浩一デスクによると、直接大統領や首相夫妻など要人と面会したり、公式行事に出席し国際親善を深めるだけでなく、芸術・文化・スポーツなど様々な分野で両国間の橋渡しになっている人々に直接会ってねぎらうことで、国際交流を促進するというつとめを果たされているという。また、訪問をきっかけに国民にお互いの国のことを知ってもらうことで文化交流や観光客の増加などにも貢献される役割もあるという。様々な分野の人と交流するため佳子さまはギリシャ訪問に向けて精力的に準備を進められていたという。ギリシャにある修道院の壁画を修復した研究者の木戸雅子さんは先月佳子さまにギリシャの歴史などについて進講を行ったという。佳子さまは約3時間、休むこと無く進講を受けられたという。佳子さまはこれ以外にも様々な準備をされていた。約2ヶ月前に外務省の中・東欧課長らと面会を行ったり、ギリシャ大使公邸で行われた昼食会に出席されたりしていた。日本の代表としてギリシャを訪れるべくギリシャをいろいろな視点から勉強し、文化や歴史を知った上で訪問に臨まれている。一方でギリシャ訪問中の佳子さまの装いが話題になっている。27日、修道院を訪れた佳子さまは青い柄の洋服に黒いジャケットの装いだったが、これは7年前に姉の眞子さんがブータンを訪問たときに着ていた洋服。佳子さまは以前も眞子さんから譲り受けたものを着用されていたことがあり、大切に着回しているという。さらにパルテノン神殿訪問の際に着用されていたブルーのニットは日本の企業のものではないかとSNSなどで話題となった。企業に確認したところおそらく同じもので即完売とのことだった。価格は2990円で、前後を反対にしても着用できる2WAY仕様になっていて、家庭で洗濯もできるという。現在は予約のみで販売を受け付けている。この価格帯の洋服を着用された理由について森デスクは「皇室の限られた予算のなかで皇族方は日頃から高くないものも着用されているし、同じ服を長く大切にされている。また佳子さまはおしゃれに敏感でもあるので、値段が高くなくとも質の良い実用的な服を上手に選ばれているのではないか」という。もちろん大統領との面会や公式行事のときは振り袖やドレスを着用されるなどその時々に応じた装いをされていたという、佳子さまはあすまでギリシャに滞在し、明後日日本に帰国される予定、などと伝えた。