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2024年は愛子さまにとって大きな変化があった年。1月22日に愛子さまが学習院大学を卒業後に日本赤十字社に就職されると宮内庁から発表があった。同じ月に愛子さまが大学を卒業した事を報告するために初めてお一人で伊勢神宮を参拝。その翌日には斎宮歴史博物館に到着された時のことでは愛子さま自ら手を降ってくれた子どもたちの元へ歩み寄った。優しいお人柄が垣間見えた瞬間だった。その後に初代天王とされる神武天皇陵を参拝するために奈良県を訪問。玉串を供えて拝礼し、大学卒業を報告した。4月1日に愛子さまは日本赤十字社にご就職した。公務と仕事の両立は大変な面もあるかもしれないがと多様な活動ができればとありがたく思っていると紹介した。
愛子さまが配属されたのは青少年。ボランティア課。赤十字奉仕団や個人ボランティアに関する情報誌の編集やボランティアの研修会の運営を行っている。その働きぶりに山下さんは毎日出勤しているが、困難な目に遭っている国民に心を寄せる気持ちが強い人だという。それが赤十字の仕事と親和性が高いという。愛子さまが初めて明治神宮を訪れた際に参拝を終えた後に午後から仕事に向かわれたという。ご一家でチャリティーコンサートを鑑賞された時も愛子さまは勤務を終えてから会場へ。八月には両陛下は那須御用邸でご静養された。愛子さまは学生ボランティアの育成などを担当し学生が夏休みの間は忙しいために同行を見送られた。4月に愛子さまは初めての園遊会でたくさんの人たちとご交流した。現代芸術家の横尾忠則さんとは猫の話題で盛り上がった。天皇ご一家も猫を飼っておられ、愛子さまの園遊会デビューは、明るい笑顔に溢れていた。5月に愛子さまは単独で初公務に臨まれた。国立公文書館で平安文学に関する特別展をご覧になった。
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- ヴィオラスペース2024 vol.32 ~アメリカン・ドリーム!コンサート2「プリムローズ生誕120年記念」千代田区(東京)国立公文書館園遊会夢みる光源氏-公文書館で平安文学ナナメ読み!-天皇徳仁敬宮愛子内親王日本赤十字社明治神宮横尾忠則渋谷区(東京)皇后雅子紀尾井ホール赤坂御苑
10月には国民スポーツ大会をご覧になるために佐賀県へ。愛子さまにとって初めて単独の地方公務となる。空港には愛子さまを一目見ようと多くの人々が押し寄せた。国民スポーツ大会では陸上居意義の短距離走ややり投げの競技などをご覧になった。佐賀県では300年以上続く名尾手すき和紙をご視察。職人に手ほどきをうけ愛子さまも紙すきを体験した。秋の園遊会では会場にはパリオリンピック、パラリンピックの選手が招待されていた。やり投げ女子の北口榛花選手と歓談されたのは競技中のカステラのこと。園遊会では佳子さまと会話する様子も。愛子さまと佳子さまは文化勲章受章者らを招いた茶会でも同じテーブルに。招待された人々と話を弾ませていた。12月には23歳の誕生日を迎えた。
昭和天皇記念館は2005年に建てられ、昭和天皇87年の様々なゆかりのものなどが紹介されている。2006年には天皇ご一家はこの記念館へ。雅子さまは目にとめられたのは昭和天皇が終戦後一時期着用した服。愛子さまは昭和天皇が幼少期につかっていたものに興味を示された。
天皇ご一家がご訪問された昭和天皇記念館にやってきた北村と水原。幼い昭和天皇が女の子の服装をしているがヨーロッパでは幼い男の子に女児の服装をさせるという習わしがあった。そして昭和天皇が学習院初等科だった頃の制服が。質実剛健をモットーとした当時の学習院院長が穴を空いているのを着てはいけないが、継ぎのわたったのを着るのはちっとも恥ではないと話、それを昭和天皇は守られていたという。その天井には昭和天皇のお印の若竹と香淳皇后のお印の桃がデザインされ、床には竹が敷き詰められている。即位礼正殿の儀で京都に向かう昭和大行列の模型も。京都から東京駅に向かう列は全長590mに。昭和天皇記念館では御羽車から皇后の馬車までの部分を11mの模型で再現している。ここでクイズ。「先頭の輿に入っている人物は?」と問題が出た。正解は三種の神器の人るの八咫鏡。草薙の剣と八尺瓊勾玉は天皇のそばで運ばれたという。
また昭和天皇が全国を回って国民を激励された戦後御巡幸のコーナーを紹介。昭和21年から29年まで全国を回った。学校や病院をはじめ、多くの場所を精力的にまわられたが戦災で家族を亡くした人や引揚者を慰問し、復興に携わる人々を励まされた。こうした昭和天皇の国民とのふれあい、励ます姿は今も皇室の方々にとって模範となられている。上皇ご夫妻の地方ご訪問では即位後15年で全国47都道府県を1巡。2017年には2巡を果たされた。赴いた先々で言葉をかけ、高齢者や障害者らにやさしい眼差しを向けられた。両陛下も被災地で膝を折り、人々と同じ目線で、国民に寄り添おうとする姿勢が伝わってくる。
去年、陛下がお誕生日記者会見で冒頭に述べられたのは能登半島地震について。陛下のお誕生日に際して公開された映像には輪島塗の盆や珠洲焼の壺が飾られていた。被災地の人々に寄せる両陛下のお気持ちが伝わってくる。3月には能登半島地震で甚大な被害をうけた石川県の輪島市と珠洲市へ。両陛下は現地の負担とならないように職員らと同じマイクロバスに乗車し移動された。両陛下は避難所を訪れ被災した人達に言葉をかけられた。翌月にも両陛下は穴水町と能登町をまわられた。多くの店舗が倒壊した商店街で両陛下は営業している美容院に気づき、予定外のお声がけをした。両陛下は避難所でも被災者一人一人に耳を傾けていたという。12月には、3回目のご訪問では豪雨被害に見舞われた石川県輪島市へ。両陛下は川の氾濫で犠牲者が出た現場で深く頭を下げられた。その後多くの人が避難している中学校へ。両陛下は腰をかがめて同じ目線になって言葉をかけられた。
翌日には両陛下は木に親しみ楽しみながら学ぶ施設のぎふ木遊館を訪問。文化祭の会場で両陛下が声をかけられたのは脳性麻痺の障害があり、足に筆を巻き付けて絵を描いている女性。岐阜かかみがはら航空宇宙博物館では県内の高校生らが製作した小型の人工衛星をご覧になった。11月に両陛下は大分県を訪問し、全国豊かな海づくり大会にご出席。両陛下による稚魚の放流は、この大会の恒例行事。また両陛下は海づくり大会の絵画や習字コンテストで入賞した子どもたちとの交流も行った。
現在皇室には天皇陛下と皇族方をあわせて16方いらっしゃる。そのうち11方が女性皇族。彬子さまの赤と青のガウン オックスフォード留学記という著書はベストセラーになり話題に。留学生活が綴られているという。5月に開催された全国赤十字大会では名誉総裁をつとめる雅子さまと名誉副総裁の女性皇族方が壇上に上がられた。明治以降、皇后に受け継がれてきた御養蚕は雅子さまが引き継がれている。陛下とともに愛子さまもお手伝いされ、ご家族で力を合わせて取り組まれている。
両陛下が日本学士院賞受賞式にご出席し、受賞者から説明をうけられた時のこと。両陛下は同時に質問しようとしてお互いに譲り合う姿が。愛子さまが自らの結婚観に答える際にそんな両陛下の関係を素敵な関係と感じていると述べられた。5月に天皇ご一家は御料牧場で静養された。このとき撮影したプライベート写真には野菜を収穫するなど楽しく過ごされる様子が。9月にご一家で那須御用邸でご静養された際には陛下のこめかみについた蚊を愛子さまが手で払われた。
昭和天皇記念館には御料車のニッサンプリンス ロイヤルが。プリンス自動車が開発した国産初の御料車で、宮内庁に5台納入され40年間使用された。この記念館に1968年に納入された3号車。普通乗用車の平均的な車体は全長4.7m、全幅1.7m。比べるとニッサンプリンス ロイヤルがどれだけ大きいかわかる。昭和天皇はこのニッサンプリンス ロイヤルに乗って各地を訪問されたという。威厳あるこの車に陛下も1991年に乗車されたが立太子の礼を行った記念すべき日だったという。今回は特別に北村がドアをあけた。社内で座席を移動する際には楽に移動できるように設計されている。折りたたみ式の補助席か2席あり8人が乗車可能。当時珍しかったエアコンがあり、パワーウィンドーに。また運転席とは仕切りがありインターホンで会話した。ニッサンプリンス ロイヤルには唯一国産ではない部分がある。トランスミッションはアメリカ製のオートマチックを使用している。さらに一般的な乗用車だと一つしかないが2つあるものとは?と問題が出た。正解は燃料系統とブレーキ配管。御料車は使用時の故障がゆるされない為にそれぞれ2つ装備されていた。その二代目を引き継いだのがトヨタセンチュリーロイヤル。皇室の重要儀式などで使用される。普段乗られているのはセンチュリーのセダンタイプ。
2024年6月、両陛下は英国をご訪問。現地で熱烈な歓迎を受け、宿泊先のホテルにはウィリアム皇太子が迎えに来た。陛下とチャールズ国王は兄弟のような親密な関係。国王夫妻から暖かく迎え入れられた陛下は国賓としての歓迎式典に臨まれた。その後、両陛下は国王夫妻と同じ馬車に乗りバッキンガム宮殿前の並木道でパレードをされた。宮殿到着後は、キングズギャラリーを観覧され、国王夫妻の晩餐会にご出席。天皇陛下はチャールズ国王陛下からイギリス最高位の勲章であるガーター勲章が贈られた。V&A子ども博物館では英国の子どもたちと笑顔でご交流された。
イギリス滞在中、両陛下はV&A子ども博物館を訪れ、日本人学校の子供達と交流。また、ロイヤルシェイクスピアカンパニーによるとなりのトトロの舞台をご覧になり、拍手を贈られた。これに先立ち、両陛下はバッキンガム宮殿で国王夫妻にお別れの挨拶をされた。最終日には、お二人が留学されたオックスフォード大学を訪問し、雅子さまは名誉博士号を授与された。雅子さまはお誕生日に際してイギリス訪問を「感慨深いものだった」と綴られている。
秋篠宮ご夫妻は12月、トルコをご訪問。イスタンブールで日本トルコ外交関係樹立100周年記念式典にご出席され、日本語教育も行われているアンカラ大学を訪ねられた。学生による合唱で歓迎を受けられた。その後両殿下は400年以上前に建てられた世界遺産「ブルーモスク」を訪問された。
5月、佳子さまがギリシャをご訪問。世界遺産「パルテノン神殿」をご視察され、アクロポリスの丘からアテネの町並みをご覧になられた。また、振袖姿でサケラロプル大統領を表敬訪問。大統領との懇談では天皇陛下より賜ったお言葉を伝えられた。国立ギリシャろう者施設も訪問し「お会いできてうれしいです」と手話で伝達。ケルキラ島でのスピーチではご家族とのエピソードも語られた。
2月、ケニアのルト大統領夫妻が来日。昼食会には愛子さまがご出席になり、スワヒリ語で挨拶した後、ほぼ通訳を介さず英語で積極的に会話された。7月、両陛下は太平洋・島サミット出席の各国首脳夫妻らと茶会を開催された。会の終了後は首脳夫妻を乗せたバスが見えなくなるまで手を振り続けられた。
1月1日、天皇陛下は朝5時30分から神々に祈りを捧げる宮中祭祀「四方拝」に臨まれる。真冬の底冷えする中、地面に畳を敷き、屏風で周囲を囲っただけの場所で陛下は国の安寧と五穀豊穣を祈られる。この儀式は平安時代から始まり現在にわたるまで受け継がれてきた。午前中には両陛下とともに皇族方が総理大臣などから新年の挨拶を受けられる。2日は新年一般参賀が行われる予定。