千葉市の幕張メッセで、東アジア最大級の技術の祭典「CEATEC」がきのう開幕した。今年はAI関連の出展が半数を占めており、多くの企業が新しいライフスタイルを提案している。疲れているときにロボットがコーヒーを差し入れ、照明が自然とリラックスできる色に調整される理想のオフィス空間。AIが独自のセンサーで人の脈拍からデータを収集し、働きやすい環境になるよう調整している。新生児の行動を再現したロボットは、子育ての大変さを体験できる。東海大学情報理工学部の小坂崇之准教授は「職場の育休に理解のない上司につかってもらいたい」とコメントした。CEATECのテーマは「身近な課題の解決」。CEATEC・鹿野清エグゼクティブプロデューサーは「今年は出展企業の数が810社に増えた。日々の生活にもAIが入ってくるという例が今回の展示会でたくさん出ている」と話した。「RNA共創コンソーシアム」のブースでは、タブレットに情報の入力し顔の写真を撮ると、最先端の画像解析技術でAIが肌質を分析し化粧品を提案してくれる。「富士通 モンスターバンカーチャレンジ」のブースでは、カメラでスウィングを撮影しAIがフォームなどを解析しアドバイスしてくれる。富士通・佐々木和雄氏は「自分の“相棒”のようにAIを使いこなしてもらって仕事や人生の壁を乗り切ってもらいたい」とコメントした。
