昭和天皇記念館には御料車のニッサンプリンス ロイヤルが。プリンス自動車が開発した国産初の御料車で、宮内庁に5台納入され40年間使用された。この記念館に1968年に納入された3号車。普通乗用車の平均的な車体は全長4.7m、全幅1.7m。比べるとニッサンプリンス ロイヤルがどれだけ大きいかわかる。昭和天皇はこのニッサンプリンス ロイヤルに乗って各地を訪問されたという。威厳あるこの車に陛下も1991年に乗車されたが立太子の礼を行った記念すべき日だったという。今回は特別に北村がドアをあけた。社内で座席を移動する際には楽に移動できるように設計されている。折りたたみ式の補助席か2席あり8人が乗車可能。当時珍しかったエアコンがあり、パワーウィンドーに。また運転席とは仕切りがありインターホンで会話した。ニッサンプリンス ロイヤルには唯一国産ではない部分がある。トランスミッションはアメリカ製のオートマチックを使用している。さらに一般的な乗用車だと一つしかないが2つあるものとは?と問題が出た。正解は燃料系統とブレーキ配管。御料車は使用時の故障がゆるされない為にそれぞれ2つ装備されていた。その二代目を引き継いだのがトヨタセンチュリーロイヤル。皇室の重要儀式などで使用される。普段乗られているのはセンチュリーのセダンタイプ。