上野動物園の双子パンダ「シャオシャオ」「レイレイ」は中国への返還期限を来年2月20日に控えている。東京都は今月27日から30日間の検疫を行い、手続きが終わり次第来月末までに返還すると発表した。パンダが初めて上野動物園にやってきたのは53年前の1972年。日中国交正常化を記念して「カンカン」「ランラン」が中国から贈られ一大ブームを巻き起こした。その後東日本大震災があった2011年には「リーリー」「シンシン」が、そして2頭の間に誕生したのが今回の双子パンダ「シャオシャオ」「レイレイ」。国内では6月にも和歌山県のテーマパークにいた4頭が返還されていて、今回の2頭が返還されれば日本でパンダは見られなくなる。東京都は返還が来月に鳴ったことについて、中国側の受け入れ施設の調整が整ったためとしているが詳細については控えるとしている。また中国側に新たなパンダの貸与を求めているが、現時点では正式な回答は得られていないという。中国外務省は今後日本とパンダ保護の協力を行う計画があるか問われると、中国側の主管部門に問い合わせることを勧めるとした。一方木原官房長官は、パンダを通じた交流は日中両国の国民感情の改善に貢献しているとした上で、交流が継続されることを期待していると述べた。
