依頼人は、愛媛県今治市の仲邑さん。お宝は、「ギブソンレスポール1952年製」。インターネットで見つけ、愛媛から大阪の楽器店まで駆けつけて、300万円で購入したという。仲邑さんはスタジオで、実際にギターを演奏した。1950年、フェンダーが量産型エレキギターを製作。ギブソンも開発に着手。共同開発者として白羽の矢が立ったのが、ギタリストのレス・ポールだった。ギブソンは1952年、彼の名を冠した「レスポールゴールドトップ」を発表した。その後、毎年のように設計や構造の改良が行われた。塗装も、ブラックビューティーやサンバーストといったシックなものも登場。1960年代に、人気が低迷し、フェンダーのストラトキャスターが台頭。レスポールは、太く柔らかい音色で、当時流行していた爽やかなサーフロックにはマッチしなかった。1963年、レスポールは生産中止に。3年後、エリック・クラプトンが60年製のレスポールをマーシャルアンプとつなぎ、ブルースロックを弾いたところ、程よく歪んだ音と豊かな余韻が見事にマッチ。これをきっかけに名だたるギタリストも愛用するようになり、レスポール人気が復活。生産が再開された。レッド・ツェッペリンの大ブレイクによって、レスポールは、世界一有名なギターモデルとなった。依頼品の52年製モデルは、生産量も少ない。
