映画「DIGGER/ディガー」について順天堂大学特任教授・藤原帰一さんが解説。この映画はトランプ時代の風刺として捉えることができる。この映画は笑う側にも刺さってくる作品。かつてスタンリー・キューブリック監督が撮った「博士の異常な愛情」では核兵器で破滅に向かう世界をブラックユーモアによって描いた。核兵器の恐怖の均衡があまりにもグロテスクなため、普通のドラマで表現することができずコメディーにした。トランプ政権の世界はあまりにも愚かでグロテスクで悪い冗談か悪夢ということになる。この映画の監督・イニャリトゥさんは技法で自慢する人ではなく、人間に対する疑いが非常に強いが人間を信じたいというヒューマニスト。「DIGGER/ディガー」は普通の映画のドラマの作りを壊している作品。とんでもない時代、狂った世界のままで描き、後の時代に対して私たちが負っている責任を感じさせる作品。「DIGGER/ディガー」は現在公開中。
