TVでた蔵トップ>> キーワード

「コタ(インド)」 のテレビ露出情報

インドではITなどの分野で世界に優秀な人材を排出する一方、こどもたちの受験競争が激しくなっている。国立・インド工科大学(IIT)はグーグルCEO・スンダー・ピチャイ氏などを排出した理系の最難関大学。親たちは高額な授業料を支払って子どもを予備校に通わせようとするが、その影で自ら命を断つ子どもたちが相次ぎ問題になっている。“予備校の街”と呼ばれるインド・コタには予備校が40校以上あり、大手予備校の広告が立ち並んでいる。全国から約25万人の生徒たちが親元を離れてこの街に集まり受験勉強に励んでいる。
インド・コタ市内ではことし1~9月の間に15~17歳の25人が自殺し、深刻な社会問題になっている。地元警察の捜査でも、受験勉強をめぐるストレスで精神的に追い込まれた可能性があると指摘されている。18歳の女子生徒の遺書には、コロナの影響で勉強できず成績が伸び悩むなど、誰にも相談できない孤独感が綴られていた。精神科医は背景について「故郷を離れての激しい競争」や「親からの過度な期待」などを指摘している。こうした中、3カ月前に子どもを守る対策として地元警察に特別チームが設けられた。眠れないなどの変化を早期に発見するために子育て経験のある警察官たちが寮を訪れる。予備校もカウンセラーを常駐させ、心の健康についての特別授業を行っている。インドは15歳から24歳の人口だけで2億5000万人を超えている。大学受験を目指す割合も増えていて、受験競争がさらに激しくなることも予想される。インド・コタの状況を受けて、政府や自治体も対策を検討し、専門家のカウンセリングを受けさせるなど安心して勉強できる環境づくりを話し合っているという。

© 2009-2024 WireAction, Inc. All Rights Reserved.