2023年10月17日放送 10:05 - 10:45 NHK総合

キャッチ!世界のトップニュース
イスラエル情勢 インド

出演者
望月麻美 中川栞 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像が流れ、出演者が挨拶をした。

(ニュース)
米奔走に中ロは

アメリカは中国の軍事力も、急速な増強や台湾情勢を念頭に、外交政策の重きを中国にシフトさせる中、中東での影響力を低下させていた。その中で中国はサウジアラビアとイランの国交正常化にむけた交渉を仲介するなど、存在感を高めていた。またロシアにとっては、世界の目がウクライナ侵攻からイスラエル・パレスチナ情勢に移ることは、好機に他ならない。アメリカが奔走を続ける一方、中国とロシアはアメリカとは一線を隠した立場を示し、存在感を示そうというそれぞれの思惑が見て取れる。

ワールドEYES
急成長遂げるインド 加熱する受験競争

インドではITなどの分野で世界に優秀な人材を排出する一方、こどもたちの受験競争が激しくなっている。国立・インド工科大学(IIT)はグーグルCEO・スンダー・ピチャイ氏などを排出した理系の最難関大学。親たちは高額な授業料を支払って子どもを予備校に通わせようとするが、その影で自ら命を断つ子どもたちが相次ぎ問題になっている。“予備校の街”と呼ばれるインド・コタには予備校が40校以上あり、大手予備校の広告が立ち並んでいる。全国から約25万人の生徒たちが親元を離れてこの街に集まり受験勉強に励んでいる。

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インド・コタ市内ではことし1~9月の間に15~17歳の25人が自殺し、深刻な社会問題になっている。地元警察の捜査でも、受験勉強をめぐるストレスで精神的に追い込まれた可能性があると指摘されている。18歳の女子生徒の遺書には、コロナの影響で勉強できず成績が伸び悩むなど、誰にも相談できない孤独感が綴られていた。精神科医は背景について「故郷を離れての激しい競争」や「親からの過度な期待」などを指摘している。こうした中、3カ月前に子どもを守る対策として地元警察に特別チームが設けられた。眠れないなどの変化を早期に発見するために子育て経験のある警察官たちが寮を訪れる。予備校もカウンセラーを常駐させ、心の健康についての特別授業を行っている。インドは15歳から24歳の人口だけで2億5000万人を超えている。大学受験を目指す割合も増えていて、受験競争がさらに激しくなることも予想される。インド・コタの状況を受けて、政府や自治体も対策を検討し、専門家のカウンセリングを受けさせるなど安心して勉強できる環境づくりを話し合っているという。

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(ニュース)
中国 北京 一帯一路 国際フォーラム きょう開幕

中国一帯一路国際フォーラムは17日から2日間の日程で北京で開催する。16日午後、フォーラムに出席するセルビアのブチッチ大統領、インドネシアのジョコ大統領を含む各国の指導者が相次ぎ北京入りした。一帯一路国際フォーラムは質の高い一帯一路共同建設。手を取り合い共同発展実現をテーマにし、議長声明を通して今後のビジョンが示される予定。また他国協力の成果リストや実務協力プロジェクトリストが発表される見通し。カンボジアのシェムリアップ・アンコール国際空港に現地時間16日午前9時ごろタイ・バンコクからの旅客機が到着した。これにより中国とカンボジアの一帯一路共同建設のシンボル的なプロジェクトである新空港が運用を開始した。16日、シェムリアップ・アンコール国際空港に初の旅客機が到着しセレモニーのあと乗客の歓迎式が行われた。この空港は2020年に着工しことし完成した。中国企業が海外で投資・建設・運営を一括して行う初めての国際空港。ここは世界遺産のアンコールワットから40kmにある。これまでの国際空港はわずか5kmしか離れていなかったため航空機の離発着の振動による悪影響が心配されていた。ユネスコはカンボジア政府に場所をうつし、新空港を建設するよう繰り返し提案していた。今回完成した国際空港はアンコールワットから距離が離れているほか、主流である大型旅客機の離発着が可能で将来的には長距離大陸間航空路の開設にも対応できる。運用初期の年間輸送量は最大約700万人で2030年には1000万円人に増えるという。

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中国・ロシア あす首脳会談

一帯一路国際フォーラムにはロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻後はじめて中国を訪れ習主席との首脳会談があす行われると発表された。中露首脳会談は今年3月にモスクワで行われて以来になる。ロシア大統領府は首脳会談では国際問題や地域の問題が主要な議題になるとしたうえで、中露両国は世界の重要な問題において近い立場、あるいは一致した立場をとっていると強調している。プーチン大統領は訪問を前に中国の国営メディアのインタビューに応じ、両国の連携強化に意欲を示していて習主席としてもアメリカを念頭に協力を深めたい考えだ。首脳会談に先立ちきのうは王毅外相とラブロフ外相による外相会談が北京で行われた。ここでもイスラエル・パレスチナ情勢について意見が交わされた。中国外務省によると王外相は人道回廊の確立が急務であると、また根本的な解決策はイスラエルとパレスチナの「2国家共存」をできるだけ早く有効にすることなどを述べたということで、外交的な努力を急ぐべきだとの認識を示した、などと伝えた。

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(エンディング)
子どもたちに音楽で笑顔を ハイチ

カリブ海の島国ハイチの治安が急激に悪化している。外で遊ぶこともできない子どもたちに非営利団体が音楽を学ぶ場を提供。子どもたちはドラムをたたいていると誇りを感じるという。子どもたちは貧困や暴力を忘れ安らぎのひとときを楽しむ。

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