1本の丸太を渡る少年は、冬季五輪日本初メダリストの猪谷千春。1956年コルティナダンペッツォ五輪のスキーアルペン回転で、冬のオリンピック日本初のメダリストとなった。そのオリンピックが行われたのが今回と同じイタリアのコルティナダンペッツォ。 この大会冬季五輪初のテレビ中継。NHKはラジオで中継した。世界一と言われたターンを武器に日本初の銀メダルを獲得する。この快挙の裏には父・六合雄と重ねた特訓の日々があった。2歳の時からスキー漬けの日々。足腰を鍛えろと薪を背負い20kmの山道を登り下りしたり、丸太を渡りバランス訓練をしたり、そして屋根から滑走。この猛特訓で習得したのが小回りの利く俊敏なターン。そして迎えたオリンピックでついに掴んだ銀メダル。これは今も尚、日本のアルペン競技唯一のメダル。
