今回は京都で一人暮らしをしている久世さんの家。長男の一世さんは妻の幸子さんと歩いて5分ほどの自宅から久世さんの家に通っている。今回はこの家をリフォームして長男夫婦が同居することにした。タッグを組んでリフォームする魔裟斗と一級建築士の西濱さんが久世さんの家を訪ねた。家には63キロもあるニューファンドランドの海がいた。カナダでは水難救助犬として活躍する大型犬。16年前に肺がんを患った一世さんの散歩の相棒にと、長男にプレゼントしてもらったアロアが初代で海は2代目。また新たに同じ犬種をもう1匹飼うことにした。暑さには弱く、2頭は一緒に冷たいタイルの玄関を占領していた。久世さんは今も自分で選択しているが洗濯機は室外にあった。元々は2階にあったが高齢のため1階に移設した。台所では窓の前に塀があり外光が入らなかった。風呂場は冷たいタイルで、洗濯機を置くスペースはなかった。トイレは久世さんの寝室からは遠い場所で、小さな段差もあった。一世さんの父・勤さんは京都で清水焼の工房を開いた。一世さんは跡を継いで絵付師となり如水の雅号で活躍し、現代の名工の表彰を受けた。家は絵付け工房を兼ねていた。絵付け場は2階で、1階の窯場へ運ぶためには急階段を降りなければいけなかった。リフォーム予算は1500万円。