高知市北部にある山を突き進むとそこにあったのは縄がかけられた巨大な石。直径2メートル、重さは推定5トン。450年以上前からこの崖の上に鎮座しているという。ゴトゴト石と呼ばれるこの石はどれだけ揺らしてもゴトゴト揺れるだけ。力士が力を入れても落石せず、落ちそうだけど絶対に落ちないことから「受験生の聖地」として大人気だった。しかしおととし異変が起こる。「ゴトゴト石がゴトゴトしない」と観光客から連絡を受け、市の職員が現場に行くと横方向に90度ほど回転し、押してもゴトゴトしなくなっていたという。さらに現場では目を疑うような光景が。石には緑色のバンドのようなものが巻かれており、どうにかして落とそうとしたのか、周辺にはジャッキ・丸太・軍手が散乱していた。警察の捜査で他県から来た大学生男女7人が関わっていたことが判明。このうち6人を工具などで石を動かせなくしたとして器物損壊の罪で略式起訴、罰金の支払いが命じられた。ゴトゴト石を管理する地元区長によると「元通り動くように戻してほしい」という声が多いというが、中には「元に戻さず今のままでいい」という声もあり、意見が割れている。一体ナゼなのか。