米国金融大手3社の7−9月期決算が発表された。各社とも投資銀行部門の収入が回復したことで、市場予想を上回る業績となった。ゴールドマンサックスは特に業績が好調だった。総収入は1年前から7.5%のプラス、純利益は47.7%のプラスと大幅に増加した。投資銀行部門の手数料収入は、1年前から20%のプラスとなっている。米国で金利が低下するにつれ、社債の発行が増えているためで、同時に決算を発表したバンク・オブ・アメリカの手数料収入は18%、シティグループは44%と大幅な増加となっている。3社は、トレーディング収入も好調で、いずれも2桁の大幅な増収となった。バンクオブアメリカは、純利益が1年前から12%減少した。準金利収入の定価や信用コストの増加が業績の重荷となった。シティグループもクレジットカードローンの焦げ付きが増えたことが信用コストの増大につながり9%の減益となっている。