サイゼリヤが値上げに踏み切った理由について。「ミラノ風ドリア」はオープン当初の1983年には480円で販売。89年に日本で初めて消費税3%が導入された。1997年には3%→5%に消費税率が上がり、1999年に「ミラノ風土リア」を480円→290円に値下げ。その後消費税率が5%→8%→10%に上がっても290円台はキープしてきた。2020年にはコロナ禍の感染対策でお釣りのやり取りを減らすため、299円→300円に値上がりし、今回320円へと値上がりとなった。安く提供できる理由について。一般的な外食チェーンでは材料の生産・調達→加工・配送→店舗調理は都度全てにコストがかかる。サイゼリヤの場合はすべて自社グループで管理しているため、中間コストの削減が可能となっている。また、注文用タブレットは維持費がかかるため導入しておらず、客のスマホを使って注文を受けるシステムを導入。さらに大規模な広告宣伝もせず、期間限定商品・キャンペーンも行わない。消費経済アナリスト・渡辺さんは「定番になった人気商品を長期間大量に販売することで販売数量が予測しやすく、原材料を計画的に調達できるので廃棄ロス削減につながる」とのこと。いまくじゅうの値上げに踏み切った理由について山路さんは「現時点においてコスト削減の方策が尽きてしまった」、渡辺さんは「円安・人件費・材料などすべてがギリギリで切り詰めるものがなくなってしまった」と指摘する。サイゼリヤの社長は「隙あらば安くしたい」と話している。また、山路さんは「原材料費が落ち着いたとき、商品の製造や物流などの効率化が進んだときに値下げもありるのでは」と話す。
