育児休業などを取得する社員の業務を引き継ぐ人たちへの支援を充実させようという動きが企業の間で広がっている。このうちサッポロビールは育児休業などを取得する社員の業務を引き継ぐ人にポイントを付与し、ポイント数に応じてボーナスに加算する制度の運用を始めた。ポイントは社員が1か月以上休む場合に引き継いだ業務の量などに応じて職場内で分配される仕組みで、上乗せ分の反映はこの夏のボーナスから行われている。この会社では男性の育休取得率が去年100%だった一方で、取得期間については半数以上が2週間以内だったことから、新たな制度の運用によって男性の育休の取得期間をより伸ばすことにもつなげたいとしている。このほか電機メーカーの沖電気工業は、今年4月から育児に伴い1か月以上休みを取得した社員から業務を引き継いだ人の間で10万円を分配する制度を始めた。会社ではこうした取り組みを通じて男女問わず育休をより取得しやすい環境を整えたいとしている。