マック鈴木は成田空港から1人でアメリカへと飛び立つ。アメリカ到着後、待っていた父親の知り合いの知り合いの知り合いに逃げ出さないようにパスポートを取り上げられる。アメリカに着いて連れて行かれた場所はアメリカマイナーリーグ1Aのチーム。球団職員として就職し掃除・洗濯・球拾いの仕事などを任された。差別が横行していたため過酷な日々だったという。当時の待遇は住まいは職員の寮で給料は300ドル。
球団職員を始めて5ヵ月、転機が訪れる。チームの経営者からリーグ最終戦で投げるよう言われ、契約書にサインして選手としてチームに所属。メジャー経験のある投手にトレーニングを教えてもらいリーグ最終戦でしっかり三者凡退に抑えた。マック鈴木が伝えたい教訓は「チャンスはいつか訪れる。掴めるかどうかは自分次第」。一方、マック鈴木の両親は渡米の話が出てから夫婦喧嘩が絶えず離婚してしまったという。