きょう11月11日は1が並ぶことから中国では独身の日と呼ばれ大規模なネットセールが行われる。その規模は世界最大級で日本の年間のネット通販市場規模に匹敵する売り上げをこのセール期間で稼ぎ出す。今年は例年より早くスタート。日用品大手のサンスターも10年前から参戦している。大きな売り上げが期待できるセール。しかし停滞する中国経済の影響もあり、様々な変化が生まれてきている。サンスターも以前は売り上げを追及していたが、いまはブランドイメージを広める場としての役割を重視している。広東省広州市にある業者は20人以上のインフルエンサーと契約し商品の在庫管理や発送作業を代行している。独身の日のセールが始まると毎日1万以上の荷物を発送するため、作業は深夜2時ごろまで続くという。業者を悩ませているのが大量の返品商品。中国ではオーダーメードなど特別な商品以外7日以内は理由なく返品可能。特にセール中は「購入特典」目当ての客が得点だけをもらって返品するケースが後を絶たない。しかも返品の配送料は売る側の負担。米国の高級アパレルブランドはおよそ340億円を売り上げたが返品率が95%に達したと中国メディアが報じた。今後は売るだけでなく返品されない戦略も必要になってきている。